様々な背景をもつゲストにスポットを当て、時計との思い出を含めたインタビューを行いながら、それぞれの想いや価値観を紐解いていく連載企画、Time Files(タイム ファイル)。
第6回はフリーランスの英語講師で、気鋭のYouTuberとしても活躍する堀越 ちさとさんをフォーカス。彼女の英語経歴とYouTuberとしての活動、今後の展望を伺った。
●「私も見てほしい」その想いを原動力に
「物心ついたときから、本当に負けず嫌いでした」
そう語る堀越さんの原点は、8歳上のお兄さんの存在にある。
「幼いながら、当時は母が兄のことを『すごいね』と褒める場面が多いように感じていたんです。もちろん母に悪気はなかったはずですが、妹の私はそれが少し悔しくて、羨ましくて。どうすれば母がもっと私のことを見てくれるのかなと思っていました」

幼少期の堀越さん
そのときに見つけたのが「勉強」という分野だった。
「兄が習い事で英語をやっていたので『私も同じところに行きたい』と母にお願いして、小学1、2年生の頃から英語を習い始めました。そこで出会ったのが“英検”です。歳が離れ過ぎているがゆえに、直接的な英語力では兄に敵いません。でも、英検なら“合格した時期基準”の勝負ができるんです。兄が6年生で英検4級に受かったなら、私は3級を。少しでも早く、少しでも上に。その積み重ねが、私の原動力になっていました」
●やがて本質的な“学びの楽しさ”へ
中学進学を前に、かつてお兄さんが通っていた学習塾へ入塾。そこで一気に世界が広がったという。
「それまでは負けたくない相手って、ほぼ兄ひとりだったんです。でも塾に入ったことで、同い年のライバルが可視化されました。テストの点数や模試のランキング、ワークの進捗状況まですべて壁に貼り出されるシステムの塾で、私の性格をこれ以上ないくらい刺激してくれましたね。毎日ライバルたちとバチバチに競い合うのが、純粋に楽しかったんです。最初は兄に勝ちたい、母に褒められたいの一心で始めた勉強でしたが、いつの間にか“学ぶこと自体”が目的になっていました」
家や学校よりも、とにかく塾が好きだったと話す堀越さん。友達やライバルたちに恵まれ、スイッチを入れられる大切な居場所だったそう。
「当時の塾の先生が、私の個性をすごく理解してくれる本当に良い方で。子どもながらに『こんな素敵な大人がいるんだ!』って思いました。いま振り返ると、のちに講師を目指すことになった大きなきっかけでしたね」

高校生時代の堀越さん。3年生のときにはバンド活動でヴォーカルを務め、ライブも行っていた
小学生からずっと卓球を続けており、高校時代には県大会で入賞を果たすなど文武両道でもあった堀越さん。並行してバンド活動も行っていたというのだから驚きだ。
「高校生から始めたバンド活動ですが、大人になってからもライブをすることもあって。そのときは兄も駆けつけてくれて、最前列で『世界一可愛いよ〜!』って叫んでました(笑)」
