Vaer Watches(ヴェア・ウォッチ)は2016年にライアン・トーレスとレーガン・クックによってアメリカ西海岸・カリフォルニア州ロサンゼルス市西部のヴェニスで設立された、日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドである。

初期段階においては、事業を軌道に乗せるために家族や友人の支援を受けつつ準備を進め、手頃な価格の日常使い用腕時計を作るという目標を掲げてブランドを立ち上げた。
【画像9枚】セイコー/TMI製メカクォーツ搭載、“R1レーシング・クロノグラフ”を別アングルで見る
ヴェアは味わい深いデザインとアウトドア機能性を融合させた時計を展開することで、時計愛好家やアウトドアに情熱を傾ける顧客のコミュニティを構築することで支持を拡大してきた。
誇り高き独立系ブランドとして、顧客のロイヤリティがヴェアの成長における重要な要因となっているのだ。
機械式時計だけでなくクォーツ、ソーラーウオッチの豊富なラインナップを展開するヴェアは、時計製造の拠点をアメリカ国内へ戻す取り組みを牽引しており、今回紹介する2モデルを含む主要モデルは、アメリカ国内で組み立てを実施。

時計本体に加えて、ベルトもアメリカ製にこだわり、イリノイ州シカゴにあるホーウィン・レザー・カンパニーから仕入れた、極厚の米国産牛革を使用している。
ホーウィン・レザー・カンパニーは、5世代にわたる家族経営の企業であり、原皮を乾燥・熟成させた状態からアニリンレザーに仕上げるまで、自社で加工を行う数少ない米国製タンナーの一つ。
加工された原皮は、フロリダ州タンパ近郊にある当社の革製造チームに送られ、そこで裁断、型押し、縫製を経て、美しく仕上げられた耐久性の高い米国製時計ベルトに生まれ変わるのだ。
また、環境保護団体“1% for the Planet”のメンバーとして、売上の一部を自然保護活動の支援に充てており、時計を一本購入するごとに自然環境の保全に貢献する仕組みとなっているのも特徴だ。
Vaer Watches(ヴェア・ウォッチ)
R1レーシング・クロノグラフ
R1レーシング・クロノグラフは、1960〜70年代を彷彿とさせるアイコニックなデザインが特徴のコレクション。ヴェアが敬愛するヴィンテージクロノグラフのデザイン、スピリット、そして耐久性から着想を得ている。
当時の流行を取り入れたオーバル形ケースはステンレススチール製で、サイズは38mmのレトロフィットと42mmのラージフィットの2種類を展開。

オーバルケースと差し色を加えたレーシーなダイアルカラーが相まって、まるでデッドストックモデルのようなレトロ感を生み出している。
風防はARコーティングを施したボックス型サファイアクリスタル製で、スクリューダウン式リューズを備えることで、実用性に優れる10気圧防水(100m)を確保しているのも魅力だ。
また、ムーヴメントはセイコー/TMI製のメカクォーツムーヴメント、VK-63を搭載しているのも特徴だ。
メカクォーツの場合は、これがクォーツ式特有の1秒毎に運針するステップ運針ではなく、機械式のように細かに針が動いて切れ目なく滑らかな運針に見えるスイープ運針するというのが大きな特徴。
しかも、クロノグラフ秒針をゼロリセットする際も機械式時計のように瞬時に帰針する。機械式クロノグラフウオッチの雰囲気を手頃なクォーツの価格で楽しめるのだ。
メタルブレスレットとブラックFKM防水ダイブベルトが付属しており、2026年8月現在の販売価格は539米ドル(約8万5000円)となっている。
Vaer Watches(ヴェア・ウォッチ)
D5トロピック・オートマティック
次に紹介する、D5トロピック・オートマティックは、1950年代の先駆的なダイバーズウォッチ、とりわけ1959年のジャガー・ルクルト“ディープ・シー・アラーム”から着想を得ているモデル。クリームとブラックのツートンダイヤルを採用し、一目で目を引く仕上がりとなっている。
コンパクトな39mmケースに収められたD5トロピック・オートのダイアルレイアウトは、アプライドマーカーにより奥行きと洗練さを添えている。

アロー型の時針は過去へのオマージュでありながら、瞬時の視認性を確保し、4日ごとに日付数字が赤く切り替わるルーレットスタイルのデイトディスクを備えることで、文字盤に控えめながらも遊び心を加えている。
ケースは316Lステンレススチール製で、サイズは直径39mm、厚さは11.9mm。風防はフロントとバックにフラットサファイアクリスタルを備え、スクリューダウン式リューズを搭載することで、防水性能はプロ仕様の20気圧防水(200m)を確保する。
ムーヴメントはシチズン傘下、ミヨタのハイビート自動巻きキャリバー、9015を搭載。メタルブレスレットとブラックFKM防水ダイブベルトが付属し、2026年8月現在の販売価格は749米ドル(約11万8000円)だ。
【画像9枚】色が変わる“ルーレット式”日付表示を拡大、“D5トロピック・オートマティック”を別アングルで見る
》Vaer Watches(ヴェア・ウォッチ)
公式サイト
https://www.vaerwatches.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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