BEAUCROF(ボークロフト)は、カリム・フェイサリとマシュー”マット”ハードによって設立された、イングランド東部・ケンブリッジを拠点とする日本未上陸の独立系マイクロ時計ブランドである。

ブランディングとプロダクト開発の経験を持つカリムと、プロダクトデザイナー兼エンジニアの経歴を持つマットの友人同士の対話から、同ブランドはスタートを切った。
二人は精密で控えめ、かつ妥協を許さないこだわりを持って時計を創り上げたいという共通のビジョンを掲げている。創業から6年が経過した現在もその対話は継続されており、今ではさらに多くのパートナーがその輪に加わっている。

ボークロフトは精密さと想像力が共存するケンブリッジの地に深く根ざして時計を製造しているのも特徴だ。
キングス・カレッジの時計の上にあるアーチや中庭、橋に刻まれた石のディテール、あるいは毎朝の散歩での何気ない観察など、歴史ある周囲の環境からデザインのインスピレーションを得ており、ケンブリッジは単なる拠点を超えた思想そのものとなっている。
すべての時計はイングランドの自社チームの手によって全行程手作業で組み立てられている。
また2022年からは“1% for the Planet”のメンバーとしても活動しており、売上の1%を環境および社会的取り組みへ寄付している点も見逃せない。
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BEAUCROF(ボークロフト)
アーク
“The Arc(アーク)”は、緩やかな曲線と入念に練られたラインによって、洗練された柔らかな佇まいを見せる2ピース構成のステンレススチールケースを採用した定番モデル。流麗なアーチ型ミッドケースは、ボークロフトを象徴するデザイン要素の一つだ。
カム川にかかるため息橋からインスピレーションを得たもので、優雅な曲線は、見る人に瞬時に視覚的な魅力を与え、ポリッシュ仕上げ、ブラッシュ仕上げ、ビーズブラスト仕上げの各表面に光を美しく反射する。

直径38mm、厚さ10.3mmというコンパクトなフォルムを実現し、手首に向かって緩やかにテーパー状になっており、より洗練されたシルエットを実現。
その結果、手首に装着した際の軽やかな印象でありながら存在感を放ち、詩的なシルエットと日常使いのしやすさを両立させている。
光の当たり方によって多様な表情を見せてくれるサンレイ仕上げのフュメダイアル(グラデーション文字盤)も魅力的だ。
文字盤のデザインはシンプルながら高い視認性を備えており、12時・3時・6時・9時位置にはブランドを象徴するティアドロップ(しずく型)のインデックスを採用した。
リーフ型の針に加え、秒針の末端にもティアドロップがあしらわれており、デザインに統一感をもたせつつ、独特の存在感を放っている。
外装面では、1200〜1300HVの硬度コーティングが施された316Lステンレススチールケースを採用。
風防にはダブルドーム型サファイアクリスタル、裏ブタにはフラットサファイアクリスタルのシースルーバックを備えることで、10気圧(100m)防水を確保している。
ムーヴメントにはミヨタのプレミアム機に位置付けられる自動巻きキャリバー“9039”を搭載。4色展開で、デグラス製ヌバックレザーベルトまたはメッシュブレスレットから選択可能。2026年9月現在の販売価格は約9万5000円である。
BEAUCROF(ボークロフト)
コンツアー GMT - トロピカルティール
“The Contour GMT - Tropical Teal(コンツアー GMT - トロピカルティール)”は独創的で美しいデザインと機能性を兼ね備えたGMTモデルだ。デザインインスピレーションは、高度3万7000フィート(約1万1278メートル)の上空から見下ろした地球の姿に由来する。

ローンチカラーである“トロピカルティール”は、上空からカリブ海が突如として視界に飛び込んでくる息をのむような瞬間を再現したものであり、グラデーションのティールカラーと光の加減で印象を変えるサンレイ仕上げによって、奥行きと輝きを表現している。
また、人類史上最も象徴的な写真の一つである“宇宙から撮影された最初の地球の写真”に着想を得た“フローティング・アース”と呼ばれる文字盤構造も特徴的だ。
まるで宙に浮いているかのような曲面的な視覚効果を生み出すため、チャプターリングの底上げとボックス型風防による光学的な歪み、そして文字盤外周の深く濃い仕上げが巧みに組み合わされている。これにより、文字盤全体が緩やかにカーブしているかのように見える。
エアロダイナミクスを意識した設計も特徴的で、インデックスと針は上面と前面の両方に絶妙な曲面(コンツアー)加工が施され、文字盤の外側に向かって広がっていくような流動感を与えている。
一方で、GMT針は、文字盤の主張を妨げない控えめなデザインが追求された。ステム部分を文字盤になじむよう目立たなく配し、コントラストを効かせたスーパールミノバ塗布の先端部分だけが視線を引ききつけ、ホームタイムを静かに指示する設計となっているのだ。
ケースは、直径39.5mm、ラグからラグまでの長さ46.5mm、厚さ12.6mmという絶妙なプロポーションを実現した。
エレガンスを損なうことなく腕元での確かな存在感を提供しつつ、流れるようなラグの曲線と、サテン、ポリッシュ、ビーズブラストを組み合わせた上質な仕上げが施されている。
また、ケースおよびブレスレットには1200〜1300HVの硬度コーティングを施した316Lステンレススチールを採用。美観と強度を両立した仕上がりとなっている。
風防にはボックス型サファイアクリスタルを配し、ねじ込み式リューズを備えることで10気圧(100m)防水を確保。
さらにブレスレットは、ユーザーとの対話を通じて実用性と洗練さを両立させた設計となっており、全リンクがスムーズに可動するスクリューリンク構造、マイクロアジャスト機能付きバックル、ダブルのクイックリリースピン、傷防止コーティングを採用。
ラグ幅20mmからバックル部16mmへとテーパーがかかることで手首に自然とフィットする快適な装着感を作り上げた。
ムーヴメントにはミヨタのプレミアム機である“9000系”自動巻きキャリバー“9075”を搭載。2026年9月現在プレオーダーを受け付けており、同年9月より順次出荷予定で、現在の販売価格は約14万4000円となっている。
【画像12枚】コンツアー GMTの着用画像を拡大、“ボークロフト”を別アングルで見る
》BEAUCROF(ボークロフト)
公式サイト
https://beaucroftwatches.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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