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【なにがすごい?】グランドセイコーが世界初の機構を搭載したコンセプトモデルを発表

 国産腕時計を代表するブランドであるグランドセイコーから、コンスタントフォース機構とトゥールビヨン機構を同軸に一体化した世界初の機構を搭載する、コンセプトモデル“T0 コンスタントフォース・トゥールビヨン”が発表された。

 これがいかに凄いことなのかを知っていただくためにも、まずはこの二つの機構について簡単に説明させていただく。

 一般的な機械式ムーヴメントの場合、動力源となる主ゼンマイのトルクは、最大まで巻き上げた状態がもっとも強く、これがほどけてくるにつれ、弱まっていく。このトルクの強弱によってパーツに伝わる衝撃も違ってくるため、精度にも影響を与えてしまうというわけだ。

 そこで、ゼンマイの残量にかかわらず、一定したエネルギーを届ける機構として考案されたのがコンスタントフォースである。

 もうひとつのトゥールビヨンだが、これは本来固定されているテンプとその周辺部品を回転させることで、重力によって生じる精度誤差を取り消すための機構だ。ブレゲが1801年にトゥールビヨンの特許を取得しているため、すでに200年以上前には発明された古典機構である。
 そして、その製作の難しさゆえに、搭載モデルが非常に高額であることはよく知られている(もっとも近年は数十万円で購入できるモデルも登場しているが)。

 この二つの複雑機構を搭載させるだけでも高い技術力を要するのだが、本作ではさらに“同軸に一体化”させた点に大きな特徴がある。

 テンプに均一なエネルギーを届けつつ、安定して機構を作動させるためにいきついた“一体化”構造は、トゥールビヨンキャリッジと同軸に置いた歯車のトルクを定力ばねに溜め、そのほどけるエネルギーで、テンプだけでなくキャリッジ自体を回転させるというもので、世界初だ。

 この構造により、セイコーは、同社の機械式モデル史上、最高レベルの時間精度を実現した。

 今回発表されたのはコンセプトモデルで非売品となるが、今後岩手県岩手郡雫石町に開設したばかりの“グランドセイコースタジオ雫石”で展示される予定だという(新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、当面の間は公開を見合わせ。予約受付の開始時期は、グランドセイコー公式Webサイトで改めて案内される)。

 

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室 TEL:0120-061-012
www.grand-seiko.com

 

文◎堀内大輔(編集部)

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