【2021年新作時計】H.モーザー|短針を消しゴムで表現したユニークなモデルなど4種を発表!

 スイスのシャフハウゼンを拠点とするH.モーザー。時計、ムーヴメント、周辺部品に至るまで自社で製造する数少ないマニュファクチュールである同ブランド。
 今回は“Watches & Wonders 2021”で発表されたばかりの新作速報をお届けする。

 ひとつ目の新作は究極のミニマリズムを体現したコンセプトモデルを通じて、パリ出身のアーティストであるseconde/seconde/とコラボした“エンデバー・センターセコンド・コンセプト×seconde/seconde/だ。

 

“エンデバー・センターセコンド・コンセプト×seconde/seconde/”

パリ出身のアーティストseconde/seconde/とのコラボし、本物の高級品はロゴがなくても識別できるということを体現したモデル

■Ref.1200-1229。SS(40mm径)。自動巻き(HMC 200)。世界限定20本。247万5000円

 作品を完全なものとするためにあえてロゴを排し、短針をピクセル化された消しゴムで表すことでブランドではなく製品と専門技術にこそ注目してほしいという同社の大切なモットーである“ミニマリズムの追求”を表現している。

 また、成功に至るまでの絶え間ない努力のあとを幾度も消しさるという、ものづくり精神の比喩でもある。20 本限定製造で、同社のウェブサイトでのみ購入することができ、

 seconde/seconde/によるシリアルナンバー入りのオリジナル作品が付属する。
 

 新作ふたつ目はエレガントでありながら12気圧防水を備えた、日常使いにもふさわしいタフさをもつ夏を予感させる特徴的な配色の“パイオニア メガクール”。

 

“パイオニア・センターセコンド メガ・クール”


■Ref. 3200-1214。SS(42.8mm径)。12気圧防水。自動巻き(Cal. HMC 200)。181万5000円

 搭載されているHMC 200 ムーヴメントは自社で一貫して設計、開発、製造し、系列会社の製造した調速機構が組み込まれている。モーザーダブルストライプで装飾されたブリッジと地金、エングレービングが施された大型ローターを採用。パワーリザーブは約 3 日間。
 
 12気圧防水のSS製ケースに、島々が浮かぶ楽園の海を想起させるターコイズカラーのブルーラグーン フュメダイアルを配した。
 
 クリアラッカー仕上げを施した12時位置に配されたロゴは繊細さとエレガンスを表しつつ、ブランドの存在感がほどよく抑えられており、自由な表現を楽しむことができるデザインとなっている。ファセット加工のアップライトインデックスはアンスラサイトグレーで、トップ部分にスーパールミノバコーティングのマーカーを配置。針は革新的な素材グロボライトの部分が重なるよう、二つに分かれた立体的な構造となっている。

【画像】H.モーザーの新作をさらにチェック!“パイオニア・トゥールビヨン メガ・クール”など
 

文◎川田健人(編集部)

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