【新たなノウハウを吸収】テンプス・アルテがドイツのブランド“ストーヴァ”を傘下に収める

 ラング&ハイネや、ウーレン・ヴェルケ・ドレスデンなどを擁するテンプス・アルテグループの傘下に、ドイツの有名ウオッチメーカー“ストーヴァ”が新たに加わることがわかった。

 ストーヴァグループの元主要株主であるヨルク・シャウアー氏は「テンプス・アルテ グループの一員になれたことをうれしく思う。これは人気のストーヴァ・ブランドの安定した基盤をさらに強化し、成長する機会と捉えている。我々がもつ、様々な分野のノウハウは、グループが発展し続けていく原動力となりえるだろう」とコメントを発表。あくまで前向きな姿勢での傘下入りであることを強調した。

 1927年に、ヴァルター・シュトルツによって設立された老舗のメゾンであるストーヴァは、他のメーカーに先駆けて、高級腕時計の分野でオンライン直販を行なったパイオニア的存在。

 テンプス・アルテグループは同ブランドが持つオンライン直販に関する技術やノウハウを今後のグループ経営に反映していくとみられている。

 また、同グループは、今回の件について「ストーヴァが傘下に加わったことで、エントリークラスのパイロットウオッチや、バウハウスデザインの時計、クリエイティブなコレクターズアイテムやカスタマイズ商品、そして完全に統合された工房や、最高レベルのクラフトマンシップにいたるまで、あらゆるセグメントでの相乗効果を期待している」としている。

ストーヴァについて

 STOWA(ストーヴァ)社は、ヴァルター・シュトルツによって設立されたブランド。シュヴァルツヴァルト(黒い森)で製造される、同ブランンドの時計は世界中をいまも魅了し続けており、クラシックとなったパイロットウオッチとバウハウスのモデルは、同社の成功に永続的な貢献をしている。
 完璧に設計され、誠実な取り組みにより製品化されることで、“美しく本当に良いもの”という同社のモットーを体現し、価格以上のサービスを提供している。その高い品質と優れた価格設定は、世界中のユーザーから高く評価されている。
 また、ストーヴァは高品質の時計をオンライン直販する分野のパイオニアでもある。