川原 和久 -男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.67-2)

セイコー独自の「キネティック ダイレクト ドライブ」機構を搭載したブライツ フェニックスの限定モデル。12時位置にムーンフェイズ、9時位置にパワーリザーブ表示機能を備える

人気ドラマ『相棒』シリーズの伊丹憲一役で知られる川原和久さん。毎回、特命係を目の敵にしている警視庁捜査1課の刑事さん、と言えばもうおわかりだろう。

「僕は時間を気にするほうなので、腕時計は必需品。針の指す時刻がよく見えるタイプが好きですね。苦手なのはデジタル表示のモデル。アナログと違って、視覚的に残り時間がわからないですから」

日頃から腕時計に目をやり、時間を確認するのがクセになっているという川原さん。撮影現場における、役者ならではのエピソードも教えてくれた。

「ドラマや映画では、持ち道具として腕時計が用意されますけど、文字盤が画面に映りそうな時は『時計を合わさせてください』って言われることがあるんです。例えば『夕方の設定なので5時15分にさせてもらえますか』とか。僕はそれがイヤでね。わざと腕時計が隠れるように芝居することもあります(笑)。持ち道具とはいえ、撮影の合間は普通に見ますから。針を動かすと、現在の時刻がわからなくなるんですよ」

そんな川原さんがプライベートで身に着けているのは、セイコーのブライツ フェニックス。真紅のサブダイヤルが美しい、同シリーズの限定モデルだ。

「もともとハミルトンとタグ・ホイヤーを1本ずつ使っていたんですけど、どちらも調子が悪くなってしまったので、この腕時計を買いました。本当は、クロノグラフのモデルを選ぶ予定だったんですけど。探しに行ったら、こっちに目が行ってしまって。クロノグラフほどメカっぽくなく、かと言ってシンプル過ぎない。ニュートラルな感じで、ちょうどいいのかなと。結果的に、その直感は正しかったです。使い心地は、非常にいいですね」

腕時計を選ぶにあたり、ニュートラルであることを意識した川原さん。その感覚は、仕事にも通じているという。

「新しい役が来たとき、なるべくニュートラルな自分でありたい。学生時代は、それこそ『リアリズムとは何か』などと考えたこともありましたけど、世の中がこれだけ多様化してしまうと、僕にとってのリアルは、目の前にいる人のリアルと同じではない。正解は存在しないと思うんですよ。だから基本的には、こうあるべきだというのがない。『自分がない』という誤解を受けるかもしれませんけど、『自分がある』ことは前提です。ニュートラルであっても、エンジンはかかっていますから。決して停止しているわけじゃない」

静かなアイドリングで、エンジンを温め続ける川原さん。次に入れるギヤの方向が楽しみだ。

 

川原 和久俳優
KAZUHISA KAWAHARA 1961年12月26日生まれ。福岡県出身。劇団ショーマを経て、現在は映像を中心に活動。テレビドラマ『相棒』『メイド刑事』『はみだし刑事情熱系』『子連れ狼』『仮面ライダーディケイド』『QUIZ』『御家人斬九郎』『白線流し』『正義は勝つ』『夏子の酒』などのほか、映画やCMでも活躍。また、劇団ショーマのほとんどの作品に出演するほか、演劇集団キャラメルボックスや劇団☆新感線などの舞台にも参加。ナレーターや声優としても活躍。活動の幅は多岐にわたる。

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