【ロレックス】通信 No.017|ハイスペックなのにシードゥエラーよりもお買い得な「ディープシー」

 今回取り上げるディープシーは、リングロックシステムというロレックスが独自に開発した密閉システムによって3900mという驚異的な防水能力を実現したモンスター級ダイバーズウオッチである。そのため厚さも18mmとかなり分厚く日常使いには不向きだが、逆にこのハイスペックに惚れ込む人は多い。

 現行モデルのこのRef.126660は2018年にマイナーチェンジが施されたばかりである。そして、その変更点は大きく二つだ。

 ひとつ目は外装面が強化されている点である。ブレスレットの堅牢性を高めるために従来よりも幅広になっている。そしてこれはあくまで筆者の私見だが、それに伴いラグとケースサイドに変更が加えられており、ラグについては心なしか細くなったようにも感じた。当然、ブレスレットの変更に伴い、エクステンションシステムやクラスプも改良されている。

ディープシー。Ref.126660。SS(44mm径)。3900m防水。自動巻き(Cal.3235)。129万8000円

 前述したようにケース厚は18mmと分厚く、しかもサイズは44mm径とかなりの大振り。旧モデルは確かに頭でっかちぎみだったため、ブレスレット幅を広げたことは全体のバランスという意味でも改善されたと言えるのだろう。

 さて、もうひとつの変更点はムーヴメント。Cal.3135から、クロナジーエスケープメントを採用し、約70時間ものロングパワーリザーブにスペックアップした最新の自動巻きムーヴメント、Cal.3235に変更され、性能面も格段に向上した。

 国内定価は129万8000円。並行輸入店での実勢価格は安値で145万円(11月30日現在)と定価の1割程度の割高。しかも意外なことに、このディープシーよりも定価ベースで10万円安い同じダイバーズウオッチのシードゥエラーの実勢価格は155万円で、ディープシーはそれよりも10万円も安いのだ。もしもこのビッグサイズが許容範囲であるならば、まさに狙い目と言えるのではないだろうか。

 ちなみにこの実勢価格は黒文字盤タイプに限ったことで、もう1種類のブルーからブラックと変わるグラデーションカラーのDブルー文字盤タイプは170万円台とかなりのプレミアム価格なのでご注意を!

実際に着けてみました

 ブレスレットの幅を太くしたぶん、大振りなヘッド部分に対してのバランスと着けたときの安定感は良くなった印象を受けた。しかも新型はラグが細くなったのか見た目がややスマートにも見える。また、よく見ると分針と秒針が文字盤外周の分目盛りにしっかりとリーチするほどの長さに改良され、この点も良くなっていた。

文◎菊地 吉正

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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