【ロレックス】通信 No.037|2カ月間で最大29万円の下落に。4月19日の定点観測にみる実勢価格相場!

 3月1日のロレックス通信 No.030では「新型コロナウイルスで“バーゼルワールド”が延期に! さてどうなるのかロレックスの2020年新作発表?」と題して、ロレックスが毎年新作を発表する世界最大規模の時計の見本市“バーゼルワールド2020”が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため4月30日の開催予定を2021年1月に延期したことを伝えた。

 そして、先週のロレックス通信 No.036では、2020年新作モデルの発表すらもロレックスが延期する旨を書いたばかりだった。それが先週水曜日(15日)になってまたまた衝撃的なニュースが飛び込んできた。それはロレックス(チューダー)、パテック フィリップ、シャネル、そしてショパールの5ブランド4社と、その2日後の金曜日(18日)にはLVMHグループ(タグ・ホイヤーやウブロなど)が、バーゼルワールドから離脱することが報じられたのである。

 ロレックス、パテック フィリップ、ショパール、そしてLVHMグループは、2019年からすでに出展を取りやめているスウォッチグループ(オメガやブレゲなど)とともに、長年バーゼルワールドを支えてきた中心的ブランド、通称ビッグファイブだ。しかも、前者の5ブランド4社は新たな見本市の開催を示唆しており、バーゼルワールドについては開催自体を危ぶむ声も出ている。

 2019年に世界第3位の輸入国である中国で発生した新型コロナウイルスの猛威は、皮肉にもスイス時計産業における巨大な時計見本市というビジネスモデルの在りようを問う様々な動きを加速させたと同時に、1917年(時計の見本市としては1972年)から100年以上も続くバーゼルワールドの存続自体にも大きく影響を与えようとしているのである。

 さて、そんな新型コロナウイルスによる非常事態宣言が出た日本でも、4月に入り経済面での停滞感が一層強まっている。そこでこの1カ月間のロレックスの並行輸入価格の推移を見てみると下記のような結果になった。前回の定点観測時よりも実勢価格はさらに落ちてはいるものの、値下がり幅は確実に減少傾向にあることがわかる。

 ただ前回、特に下落が大きかった3モデルを2カ月間の推移で見ると下落幅はGMTマスターIIが29万円、デイトナが21万円、グリーンサブが23万円と、その数字は決して小さくはない。

 そして気になる今後についてだが、ひとつ心配な点がある。それは当初3月17日から10日間としていた、ロレックスの製造拠点、ジュネーブ、ビエンヌ、クリシエの工場閉鎖が延長されて現在も続いていることだ。現在の推移だけを見ると下げ止まり傾向にも感じるが、この閉鎖が今後の市場にどのように影響を与えるのか、まさに予断を許さない。

■ 主要11モデルの月間ロレックス相場(4月17日更新)
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【GMTマスターII/Ref.126710BLRO】国内定価102万800円
・実勢価格:190万円→178万円(↓) 先月より12万円ダウン

【デイトナ/Ref.116500LN】国内定価138万7100円
・実勢価格:257万円→247万円(↓) 先月より10万円ダウン

【サブマリーナデイト/Ref.116610LN】国内定価94万3800円
・実勢価格:129万円→124万円(↓) 先月より5万円ダウン

【サブマリーナデイト グリーン/Ref.116610LV】国内定価98万7800円
・実勢価格:168万円→162万円(↓) 先月より6万円ダウン

【ミルガウス/Ref.116400GV】国内定価87万6700円
・実勢価格:93万円→95万円(↑) 先月より2万円アップ

【ヨットマスターロジウム/Ref.126622】国内定価126万5000円
・実勢価格:146万円→146万円(→) 先月と変わらず

【ディープシー/Ref.126660】国内定価133万1000円
・実勢価格:150万円→144万円(↓) 先月より6万円ダウン

【エアキング/Ref.116900】国内定価67万6500円
・実勢価格:72万円→72万円(→) 先月と変わらず

【デイトジャスト/Ref.126200】国内定価74万3600円
・実勢価格:71万円→71万円(→) 先月と変わらず

【エクスプローラーII/Ref.216570】国内定価87万5600円
・実勢価格:104万円→100万円(↓) 先月より4万円ダウン

【エクスプローラーI/Ref.214270】国内定価68万7500円
・実勢価格:83万円→81万円(↓) 先月より2万円ダウン

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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