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【国産時計界にもリバイバルブーム到来!?】編集部が注目する国産リバイバルモデル4選

 腕時計において“復刻”という手法は、いまやトレンドというより、定番と化していると言っていいだろう。この流れは高級時計に限らずカジュアル時計にも波及しており、年々、復刻モデルが増えている印象だ。

 かつて復刻と言えば、機械式腕時計の黄金期と言われる1940〜60年代の名作にスポットが当てられることが多かった。だが、昨今では70年代以降のモデルの復刻も散見されるようになっている。復刻という手法はいまや老舗ブランドだけのものではなくなり、比較的歴史の浅いブランドも積極的に取り入れはじめた。その結果、全体数が増えているということではないだろうか。

 復刻の潮流が徐々に新しい世代へと移行していくなか、特に日本の時計ブランド各社が、復刻に対していっそう積極的になったように感じる。直近でもセイコー、シチズン、オリエントの国産3大ブランドから新たな復刻モデルが発表され話題を集めたばかりだ。後発だった日本の時計産業は、特に60年〜70年代にかけて良作を数多く生み出しており、この時代の時計が世界的にも再評価され、スポットが当たり始めたというのもその理由だろう。
 そこでここでは注目すべき国産ブランドのリバイバルモデルを紹介する。

 

SEIKO(セイコー)
キングセイコー セイコー創業140周年記念限定モデル KSK復刻デザイン

 セイコー創業140周年を祝うアニバーサリーモデルとして、1961年に誕生したキングセイコー が復刻。今回ベースとなったのは65年に発表され“KSK”と呼ばれた2代目。防水性能やハック機能を備え、実用性を高めたモデルだ。グランドセイコー同様に優れたクオリティを追求しながら、価格が抑えられた。
■Ref.SDKA001。ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径38.1mm。5気圧防水。自動巻き(Cal.6L35)。38万5000円
【問い合わせ先】セイコーウオッチお客様相談室(TEL.0120-061-012)

 

CITIZEN(シチズン)
シチズンコレクション シチズン C7

 1965年に国産時計で初めてクリスタルガラスを採用したモデルとして発表されたクリスタルセブンにインスパイアされた“シーセブン”。時分針やインデックスにあえてクラシックな形状を取り入れて、レトロな雰囲気が強調されている。機械式モデルながら2万円台後半と値ごろな価格もうれしい。
■Ref.NH8390-89A。ステンレススチールケース&メッシュストラップ。ケース径40.2mm。5気圧防水。自動巻き(Cal.8200)。2万7500円
【問い合わせ先】シチズンお客様時計相談室(TEL.0120-78-4807)

 

【写真】各モデルのディテールを詳しく見る

 

ORIENT(オリエント)
ワールドマップ

 1964年に発表された“カレンダーオートオリエント スイマーワールドトリップ”の後継機で、69年に登場した“ワールドダイバー”の復刻版。文字盤に描かれているのは南極点を中心とした世界地図で、オリジナルに倣ったオレンジとブルーのマルチカラーが目を引く。
■Ref.RN-AA0E04Y。ステンレススチールケース&ブレス。ケースサイズ43.5mm。20気圧防水。自動巻き(Cal.F6922)。限定1200本(国内300本)。5万2800円
【問い合わせ先】オリエントお客様相談室(TEL.042-847-3380)

 

G-SHOCK(ジーショック)
AW-500E

 G-SHOCKで初となるアナログ/デジタルコンビネーションモデルで、1989年に発表された初代モデルの復刻版。当時の紙の図面を基に再設計された。“アナログは針や歯車をはじめとする細かい部品が多いため衝撃に弱い”という当時の既成概念を覆し、軽量な針を採用するなどして、“落としても壊れない時計”を作り上げた。
■Ref.AW-500E-1EJF。樹脂ケース&ストラップ。ケース径47.7mm。20気圧防水。クォーツ。1万4300円
【問い合わせ先】カシオ計算機お客様相談室(TEL.03-5334-4869)

 

文◎堀内大輔(編集部)/写真◎水橋崇行

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