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【厚型と薄型どちらが好み】ケースの違いに注目して選ぶ、今夏おすすめの“本格ダイバーズウオッチ”

 機械式時計のなかでも突出した人気と実用性を誇るダイバーズウオッチ。一般的に、防水性に注目することが多いが、今回はケースの厚さに注目して、“厚型”と“薄型”、二つのジャンルでおすすめモデルを紹介。

防水性能はもちろんだがケース厚も重要なポイント

 機能に注目して本格時計を選択する場合、多様なカテゴリーのなかでも突出して高い人気を誇っているのがダイバーズウオッチだ。一般的に逆回転防止ベゼル、200m防水を備えていることが基準とされており、日常生活で使用する時計としては、ほかを圧倒するスペックを備えている。

 では、そんなダイバーズウオッチを購入する際、どこに注目すべきなのか。その特性から防水性に注目しがちだが、日常使いで200m以上の防水性能はオーバースペックと言える。技術力の高さが付加価値を生むのも事実だが、実際に着けるならばケースの厚さに注目したい。

 ダイバーズウオッチは全般的にケースが厚いのが特徴ではあるのだが、最も一般的な13mm前後のモデル以外にも、通常の時計とあまり変わらない11㎜前後から、15㎜を超えるものまで、その振り幅は大きいのだ。

ダイバーズウオッチとしては平均的な13.2mmの厚さ、程よいサイズといえる直径40.5mmのケースを採用した、セイコー プロスペックスの“1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン SBDC101”。良好なバランスと、快適な装着感を実現している。■SS(40.5mm径、13.2mm厚)。200m潜水用防水。自動巻き(Cal.6R35)。14万3000円/【問い合わせ先】セイコーウオッチ お客様相談室(TEL:0120-061-012)

 ここでは、主流となっている厚さ13mm以上のモデルを“厚型”、厚さ13mm以下を“薄型”として時計を選んでみたのだが、それぞれ異なる特徴を備えている。

 たとえが、“厚型”の場合は、ダイバーズウオッチらしい無骨な意匠を楽しめるが、着用シーンが限定される。逆に“薄型”はダイバーズウオッチ感が薄まる反面が、スマートな印象のため幅広いシーンで着けることができる。いずれも長所、短所、あるが、どういったシーンで着けるかを考えて選択するのが、購入のポイントだ。


【厚型ダイバーズウオッチの魅力とは】
ダイバー用ツールウオッチならではの無骨さが魅力

 分厚く堅牢な形状と、計測機器らしい意匠は好みの別れるところだが、ダイバーズウオッチならではの無骨な意匠が男心をくすぐる。


BALL WATCH(ボール ウオッチ)
サブマリン ウォーフェア ブルーPVD
 ステンレススティールにPVDコーティングを施した特殊仕様の逆回転ベゼル を採用した“サブマリン ウォーフェア”の派生モデル。モデル名は“潜水艦戦”を意味し、極度の水圧がかかる深海の過酷な環境をイメージしたもの。厚さ16.5mmの堅牢かつサビに強いチタニウムケース、300m防水、高硬度なサファイアガラス、ミューメタル製インナーケースを使った80,000A/mの高耐磁性など、プロの潜水士が理想とするダイバーズスペックを十分に満たしている。

■Ref. DM2276A-S3CJ-BK。TI(42mm径、16.5mm厚)。300m防水。自動巻き(Cal.RR1102-C)。30万8000円

【問い合わせ先】
ボール ウォッチ・ジャパン
TEL:03-3221-7807
ボール ウォッチ公式サイト
https://www.ballwatch.com/global/jp/home.html


【薄型ダイバーズウオッチの魅力とは】
本格ダイバーズウオッチの機能とエレガントさを両立

 ダイバーズウオッチの機能性を備えつつ、通常の3針モデルと変わらないスリムなスタイリングを実現。幅広いシーンで着けられる。


EBEL(エベル)
ディスカバリー ジェント ロータティング ベゼル

 エベルクォリティと称される細部に渡る丁寧な仕上げと、曲線を生かしたエレガントなデザインで知られる実力派ブランド。逆回転防止ベゼル、20気圧防水と、本格ダイバーズウオッチの使用を備えつつ、ケース厚11mmと、メンズラインの代表作であるディスカバリーのスリムでエレガントなスタイリングを継承しているのが魅力的だ。

■Ref.1216427。SS(41mm径、11mm厚)。20気圧防水。自動巻き(Cal.ETA2824-2)。28万6000円

【問い合わせ先】
ムラキ
TEL:03-3273-0321
エベル公式サイト
https://www.ebel.com

 

文◎船平卓馬(編集部)

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