かつて人気を博した90年代の時計たち!【第1回|IWC マークXV】

 今回から2000年代初頭に姿を消したかつての人気モデルについて「90年代の時計たち」と題した連載を毎週土曜日にお届けしたいと思う。第1回目の今回はIWCから、1999年にリリースされたミリタリーテイストを感じさせるマークXV。

IWCのマークXV。文字盤は黒と白の2種類あって、初期にはブレスレットタイプもラインナップしていた

 IWCのマークシリーズといえば、多くがイギリス軍に納入された歴史的軍用モデル、マーク11(これだけアラビア数字で表記される)が有名だが、マークXVは、そのDNAを受け継ぐ復刻モデルとして1994年に誕生したマークXIIの後継機としてリリース。

 それまでのジャガー・ルクルト製のムーヴメント、Cal.889をベースにしたCal.884/2からETA社のCal.2892A2ベースのムーヴメント、Cal.37524に変更。軍用のマーク11から採用された時針の先端が角ばったバトン型針を継承する最後のモデルでもある。

38mm径の程よいサイズに加えて9mmという薄さも魅力のひとつ

 30Gの耐衝撃性と軟鉄性のインナーケースによってムーヴメントが覆われており高い耐磁構造をも備える。マークXII より1.5mm大きい38mmケースが採用されたため小さすぎずほど良いサイズ感で、厚さも約9mmとYシャツの袖口にもあまり邪魔にならない。加えて軍用譲りの見やすい文字盤デザインなど日常使いでこそその良さを実感できるモデルといえるだろう。

 黒文字盤のほかに白文字盤も用意されており、初期生産分にはブレスレットタイプもラインナップしていた。なお白文字盤は総生産数が3500個しかなかったようで希少性が高い。またブレスレットタイプも前期と後期で仕様が違い、前期型の11連ブレスタイプ(後に5連に変更)もマークXIIより継承したもので、これも生産数は極めて少ない。

 なお、ユーズドの実勢価格は革ベルトのスタンダードなもので40万円前後から。レアな白文字盤や11連ブレスタイプで状態がいいと80万円台というのも見かける。

【写真】ブレスレットタイプやマークXIIはこちらでチェック

マークXV
生産期間:1999〜2005年
素材:ステンレススチールケース
ケース径:38mm
防水性:6気圧防水
駆動方式:自動巻き(Cal.37524)
その他:日付け表示
当時の国内定価38万8500円

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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