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【WLN女子部発・時計実機レビュー企画】最小、最薄のパネライ、“ルミノール ドゥエ”のゴールドテックモデルをレビュー!

 女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回は“PANERAI(パネライ)”、“ルミノール ドゥエ”にゴールドテック素材を採用した2021年のモデルを拝見しました。

 パネライは1860年、イタリア・フィレンツェで時計店・工房として創業。イタリア海軍特殊潜水部隊の要請で、世界初のプロフェッショナルダイバーズウオッチを完成させ、納入していた歴史をもちます。
 軍事機密に属するとしてパネライの製品は門外不出でしたが、1993年に市販化。民間用腕時計を販売以降、その後業界として存在感を増していきました。

 

【コレクションのおさらい】
 93年に発売されたのはルミノール、ルミノール マリーナ、マーレ ノストゥルムの3種類。今回お借りした“ルミノール ドゥエ ゴールドテック”は、ルミノールにアレンジが加えられた派生コレクションになります。

 クッションケース、特許取得済みのリューズプロテクターなど、パネライの時計だとひと目でわかるデザインそのままに、ケースをスリムにしてよりエレガンスを追求しています。
 ケースサイズは38mm、42mm、45mmで展開。今回は38mmサイズをお借りしました。

 

【チェックポイント】
》レッド系でまとめた上品なカラーリング
 ケースに採用された“ゴールドテック”はパネライが独自に開発した素材。ゴールドにプラチナと銅を加えているため、独特の色合いと輝きがあり、上品で落ち着きのある光沢を放ちます。
 このゴールドテックをケースのほか、リューズおよびリューズプロテクターにも採用。さらにベルトを濃いめのシャイニーレッドにし、時計全体で調和を取っています。

 

》薄型の自社製ムーヴメントによりケースの厚みを抑える
 自社製ムーヴメントP.900を搭載。同ムーヴメントはヌーシャテルにあるパネライ マニュファクチュールで製造されています。
 スモールセコンド、デイト表示という実用的な機能を備えながら、厚さをわずか4.2mmに抑えています。これによりルミノール ドゥエコレクションのスリム化を実現しているのです。
 また約3日間ものロングパワーリザーブを備えている点も魅力です。

 

》工具なしで取り付けられるインターチェンジャブルベルト
 近年、各高級時計メーカーが取り組んでいるのがインターチェンジャブルベルト。専用の工具はなし、押すだけで簡単にベルトの交換ができるというものです。
 とりわけパネライのものはほかのブランドと比べて、シンプルなデザインかつより簡単に操作ができると思いました。

 一般的に、インターチェンジャブルはひと目みるだけでそれとわかるのですが、パネライは写真のとおり取り付ける幅が狭く、指で押す部分が裏材と一緒になっているためパッと見ではインターチェンジャブルだとわかりません。しかも押す部分がやや出っ張っているため押しやすく、簡単にベルトの取り外しができました。爪も痛めないため女性にとってはうれしいポイントです。

 

【装着感】

■パネライ。ルミノール ドゥエ ゴールドテック マドレペルラ。Ref.PAM01280。ゴールドテックマドレペルラ(38mmサイズ)。3気圧防水。自動巻き(Cal.P.900/3日間パワーリザーブ)。204万6000円

 ケース厚は約11mm(編集部実測値)で、ブランドのなかでも薄型ケースとなります。ケースサイズは38mmと、人によっては手首からラグがやや出てしまいますが、人とは違った個性を演出したい方にはおすすめ。
 またレッド系でまとめあげつつ、マザーオブパール文字盤とのコンビネーションなので、カラーリングは日本人の肌と相性良好です。

 シンプルな表情ながら上品さを兼ね備えたルミノール ドゥエ ゴールドテック マドレペルラ。今回はシャイニーレッドのベルトがセットされていますが、別売りのベルトには雰囲気がガラッと変わるライトブルーやスタンダードなブラックなどが用意されているため、気分によってベルトを付け換えて楽しんでみるのもおすすめです。

 

文◎松本由紀(編集部)/写真◎水橋崇行

【問い合わせ先】
オフィチーネ パネライ
TEL.0120-18-7110
https://www.panerai.com

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