アンティーク時計

1969年に生まれた自動巻きクロノの傑作“エル・プリメロ”完成のストーリー

多くの機械式クロノグラフは、部品同士の噛み合わせを調整するため、可動部品の近くに、偏心ピンを備えている。おそらく部品加工の手間を減らすため、Cal.3019PH Cは偏心ネジの数が多い。近代的な設計とされるゆえんだ

 

古典的な設計をもつCal.3019PHCだが、生産性は考えてある。一例が、偏心ネジを内蔵したリセットハンマーだ。ねじることでハンマーが広がり、リセットハンマーとのあたりを調整できるため、部品成形後の細かな調整が不要になる

 

Cal.3019PHCは、12時間積算計の作りもクラシカルだ。香箱からクラッチを介して12時間積算計を動かすのは、往年の高級クロノグラフムーヴの特徴だ

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