日本未上陸ブランド 話題のトピックス

【経年変化した戦車のパーツやヘルメットを時計に採用!?】カナダで創設された新鋭時計ブランド、ノヴォ・ウォッチ(NOVO Watches)に注目

 ノヴォ・ウォッチ(NOVO Watches)は、経年変化した独創的な素材を文字盤などに取り入れた時計を造る、日本未上陸のカナダのマイクロブランド。

 2009年に設立されたノヴォの時計はすべて、カナダのアルバータ州、カルガリーから約210キロ南東にある、レスブリッジでハンドメイドで作られており、創設者でリードウォッチメーカーのスティーブは長年の時計マニアで過去10年にわたり時計のデザインと製作に携わっていた人物である。

 ノヴォでは“時計に人間的な要素を与えることに価値がある”という独自の信念をもって時計を製造しており、その時計には一般的な時計ブランドとは異なる個性と世代を超えて受け継がれるストーリー性が備わっている。


 最大の特徴と言えるのが、文字盤に採用している素材だろう。メジャーリーグで活躍した選手が履いていたスパイクであったり、家族経営の牧場で50年以上にわたって使われていた焼印用のコテなど、時代を経たことで独特の質感に経年変化した金属素材を文字盤に採用することで、その素材がもつ歴史やヒストリーを、腕時計として生まれ変わらせているというわけだ。


 ノヴァはレギュラーコレクション以外にも、お気に入りのゴルフクラブやアメリカン・フットボールのヘルメットなど、思い出に残る大切な物から、自分だけの特別な時計を製造するカスタムオーダーも実施している。


 ウェブサイトにはこのカスタム・プログラムに関する問い合わせの電子メールアドレスと電話番号が掲載されており、顧客からヒヤリングを行い、レンダリング画像を送付される。価格が決定すると、「自分だけの物語を身につける」世界にひとつだけの時計の製作に取りかかるようだ。

 今回は、そんなノヴァ・ウォッチのスタンダードウオッチコレクションの三つの時計を紹介する。


【編集部の注目モデル】
ノヴォ・ウォッチ(NOVO Watches)
サフィールド


 サフィールドは戦車のパーツを文字盤に採用したモデル。素材として採用されたのは1980年代に製造されたイギリス陸軍・王立戦車連隊のFV432戦車で、カルガリーから東へ約260キロ離れた、アルバータ州・ラルストンで射撃訓練用として据え置かれていたのだが、幸運にもノヴォ・ウォッチがこの戦車の蓋を入手することに成功し、時計に生まれ変わらせたというわけだ。 文字盤の美しい色は何層も塗り重ねられた塗装を剥がした後に自然と生まれたもので、まるで年輪を思わせる独特の模様を楽しむことができる。


 ステンレススチールケースのサイズは41mmで、風防と裏蓋の両面にはサファイアクリスタルを採用。 ムーヴメントはスイスのETA 社の6498-1を搭載。 販売価格は、1999カナダドル(約21万2000円)。

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