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【昔の腕時計はほとんどがこの表示方式でした!】クオの最新作は35mmの小振りなサイズも魅力となった機械式“スモセコ”モデル

 

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今日、腕時計の基本スタイルとして定着しているのは、1950年代以降に普及した、時分針と同軸で文字盤中央に秒針を据えた“センターセコンド”である。現在のマーケットを見渡してみるとすぐにわかるが、展開されているアナログ表示の腕時計のほとんどがセンターセコンドである。
では、センターセコンドが普及する以前はどうだったのか。その表示方法こそが、ここで取り上げる腕時計が採用する、秒針だけが独立して配置された“スモールセコンド”であった。つまり、1950年代以前に製造されたアンティークウオッチといわれるもののほとんどがスモールセコンドなのである。


オールドスミス 90-009
オールドスミス90-007に続き、スモールセコンド仕様の自動巻きムーヴメントを採用したモデルの最新作。このアイボリーと、ブラックの2種の文字盤が展開される。
■SS(35mm径)。日常生活防水。自動巻き(Cal.Miyota 82S5)。4万9800円

 

京都発、新進気鋭のブランド“KUOE(クオ)”は、アンティークウオッチをもっと気軽に楽しんでほしいという創業者の思いから、2020年に立ち上げられた。古き良き時代のデザインを現代に再現したコレクションが人気を博しており、スモールセコンドモデルを積極的に展開している数少ないブランドのひとつだ。
その最新作となるのが、スモールセコンド仕様の自動巻きムーヴメントを搭載する“オールドスミス 90-009”である。

そもそも現在製造されている機械式の汎用ムーヴメントでは、ほとんどがセンターセコンド仕様となっているというのが、スモールセコンドモデルが少ない最大の理由。数少ないスモールセコンドムーヴメントを手掛けるメーカーのひとつがMIYOTA社であり、90-009ではこの自動巻きキャリバー82S5を搭載する。リューズが4時位置に配置されているのが大きな特徴だ。

 

デザインは、ユーザーからの要望が多かった、1940年代にイギリス軍で採用された軍用時計からインスピレーションを得たもの。インデックスにオールドラジウムカラーの夜光を用いて、アンティーク感を演出している。

さらにクオのこだわりで見逃せないのが、“サイズ感”である。当時のモデルに倣い、35mm径という小振りなケースを採用しているのだ。一方で文字盤はアプライドインデックスに加え、2層構造のレイルウエイトラック、さらに表面に凹凸感のあるエンボス加工を施すなど、立体感を強調した造形となっているため、小振りなサイズながらも存在感がある。

 

【問い合わせ先】
クオ グローバル
info@kuoe-jp.com
公式サイト
https://www.kuoe-jp.com


文◎堀内大輔(編集部)/写真◎水橋崇行

 

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