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ロレックスはそうだよなあ〜、直近6カ月間の値動きをランキングにしてみた!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.226】

先週の当連載では、経済や金融情報を配信するブルームバーグの記事「ロレックスなど中古高級腕時計、2年ぶり安値-さらに下落の可能性」について、デイトナの値動きを例に日本の状況について書いたところ、多くの反響をいただいた。

そこで今回は、当連載で去る5月21日に取り上げたテーマ「2023年新作発表から早2カ月経った今月の定点チェック。3カ月ごとの平均相場も出してみた!」に引き続き、それから直近11月までの6カ月間の値動きについても振り返ってみたいと思う。

余談だが、5月の記事の冒頭に「またもや物騒な事件が起きて再びロレックスが社会から注目が集まってしまった」と書いてある。そう銀座の事件である。もうあれから半年も経ったのかとあらためて驚かされた。

さて、その結果は以下のとおり。わかりやすいように上昇幅が大きい順に並べてみたところ次のような順番になった。

[5月19日調査→11月24日調査]
1位、GMTマスターII|317万円 → 351万円(+34万円)
2位、デイトナ(黒文字盤)|419万円 → 449万円(+30万円)
3位、ヨットマスターダークロジウム|221万円 → 242万円(+21万円)
4位、サブマリーナーデイト|206万円 → 221万円(+15万円)
4位、エクスプローラー II |168万円 → 183万円(+15万円)
6位、ディープシー|201万円 → 212万円(+11万円)
6位、ミルガウス|174万円 → 185万円(+11万円)
8位、エアキング|132万円 → 142万円(+10万円)
9位、エクスプローラー I |131万円 → 136万円(+5万円)
10位、サブマリーナーデイト グリーン|252万円 → 255万円(+3万円)
11位、デイトジャスト|117万円 → 119万円(+2万円)

写真で見る6カ月間の値上がり幅ランキング【BEST 11】

モデルによってもだいぶ開きがあるが、パッとこれだけを見ると数字的には上がっているように感じる。しかし実際には同じようにこの間に円安も進んでいるのだ。5月に1ドル約139円だったのが直近で約149円と10円も上昇している。ちなみにスイスフランだと約154円が約171円とその差17円だった。円安の日本にいると感覚的にあまりピンとこないかもしれないが、輸入品のため為替のことを考えると、結果的には下がっているモデルのほうが多いと言えるのかもしれない。

なお、ある人気の並行輸入店に聞いたところ次のように語っていた。

「ブルームバーグの記事、見ておりました! 確かにドル建てだと下がっていますよね。ただ、いまは下落も止まり落ち着いている感じはありますが、すべては円安で、日本人は少し相場が見えにくい状況となっていますね。また、人気の高いものほど高いという流れは年々顕著になってきていることも確かだと思います」

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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