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【えっ、そんな毎日着けて大丈夫】実にラッキーだった“デイトナ”オーナーのその後|【ロレックス通信(番外編)】

N氏が所有するデイトナ。2019年の写真

毎週日曜朝にお届けしている「ロレックス通信」の番外編として、今日は以前に紹介した「ラッキーなデイトナ・オーナー」のその後について書かせていただく。

彼は某外車のディーラーに勤めているN氏で、デイトナのRef.116520・黒文字盤(写真の時計)を愛用している。以前は筆者の営業担当だったが、いまは偉くなった。

実は、このN氏がデイトナを購入した経緯がとてもうらやましく、あまりのその幸運さに驚かされたため、記事にしたのだった。もちろん本人に許可を得てだ。

その経緯についてその時の記事の抜粋を掲載させていただく。

『実は本人が欲しくて買ったわけではなく、お客さんの紹介で、なかば断れない状況で某百貨店の外商から購入したとのこと。購入したのは2016年。ちょうど新型のRef.116500LN(下の写真)が発表されRef.116520の生産終了が決まったタイミングだった。その紹介してくれたお客さんは新型のほうが欲しくなったため、代わりに紹介されたというのである。
百貨店なので当然価格は定価。当時の定価124万2000円で買えること自体すごいことだが、驚くことなかれ、なんと少し値引きまでしてくれたというのである。普通に並行店で購入したら160万円台(2016年当時)というプレミアム価格だったはず。購入の際に「外商の担当者からすぐ売らないでくださいね」と釘を刺されたとのこと(笑)』

モデルチェンジによって2016年に新たにリリースされたデイトナのRef.116500LN

まあ、いまでは考えられない話だが、先日そのディーラーに遊びに行った際にふとこのことを思い出し、現在の営業担当に「N氏はデイトナまだ所有しているの?」と聞いたところ「いまだに頻繁に着けていますよ」だそうだ。

さて、そのRef.116520だが、ひと頃よりも下がったとはいえ、現在の中古相場は250〜400万円。特にN氏の場合は購入したのが2016年の夏だったらしい。そのため最終仕様の可能性が大きいため300万円台といったところだろうか。

こう考えてしまう筆者がどうかしているのかもしれないが、着けるのをやめて保管とまでは言わないが、せめて週末だけとかにしたほうがいいと思ってしまう…。

ちなみに、最初に掲載した本人着用のデイトナの写真は2019年に撮ったもの。3年間毎日仕事で着けていたようで、さすがにエクボ(へこみキズのこと)こそないが、その時点ですでにかなり傷だらけだった。さていまはどうなっていることやら。

【画像】デイトナの写真をもっと見る

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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