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【モダンとレトロ、どっちがお好き】“アメリカNASA”。雰囲気のまったく違う新作時計が早割5〜6万円台でクラファン開始。

去る13日にスペースワン、14日にスペースXと連続してロケット打ち上げが実施され、残念ながら成功には至らなかったようだが、いま民間企業によるロケットビジネスに注目が集まっていることは確かだ。

そんな宇宙が話題となった先週の後半に、別に狙ったわけではないが、宇宙というかアメリカNASAに関係する歴史的メッシュブレスを採用したアウトラインの最新作“2レジスタークロノ・シリーズ II ”をクラウドファンディング「WATCH Makers(ウオッチメーカーズ)」において先行予約を開始(4月14日終了)。おかげさまで1週間も経っていないというのにすでに完売するものも出るなど、多くの反響をいただいている。

そんななか、“OVD Watches”というブランドからもアメリカNASA公認で「アルテミス計画」からインスピレーションを得たというまったくアウトラインとは雰囲気の異なる新モデルが、ちょうどアウトラインの1日前にクラウドファンディング「Kibidango(きびだんご)」で開始されたと聞いて、その偶然さに驚いてしまった。

キワードの「NASA」は共通するものの、ご覧のように見た目には「モダン」と「クラシック」という感じ。あまりにも対照的な雰囲気の両者なので、あらためてアウトラインとOVD Watchesの新作について簡単に紹介してみたいと思う。

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【アウトライン 2レジスタークロノ・シリーズ II 】
60年代NASA宇宙飛行士がミッションで着用。伝説のメッシュブレスを装備したメカクォーツクロノが早割5万円台

アウトラインの大ヒット作となったセイコー のメカクォーツクロノ搭載モデル「2レジスタークロノ」、その第2弾として今回発表したのがこの2レジスタークロノ・シリーズ II である。1960年代風のレトロなデザインもさることながら何といっても歴史にその名を刻む伝説のJBチャンピオンブレスの復刻版が初めて標準装備されている点が最大の特徴だ。

JBチャンピオンとは、長さ調整が自在で宇宙服の上から装着可能だったことから1960年代にNASAの宇宙飛行士が時計に装着して使用。その写真がNASAにも多数残っているため時計愛好家の間でもよく知られる存在だ。現在ではアメリカで10年前にJBチャンピオンの原型となったフォースナー社のコムフィットブレスを忠実に復刻して商品化されおり、シリーズ II にはそれを採用している。

なお、別にグレーのNATOベルトも付属。ミリタリーウオッチの雰囲気にイメチェンできるなど、シーンやファッションに合わせて幅広く楽しめる点も見逃せない。

「製品データ」
SS(37.6mm径)。5気圧防水。メカクォーツ(SEIKO Cal.VK64)。6万6000円(クラウドファンディングでは5万2800円から)

クラウドファンディング[WATCH Makers(ウオッチメカーズ)]
https://watchmakers.en-jine.com/projects/chrono2

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【OVD Full Moon M1 】
NASAも公認。立体的な月が文字盤中央で回転するというロマンあふれるギミックが大きな魅力

OVD Watchesは2016年に設立された香港と台湾を拠点とする時計ブランド。宇宙への憧れやロマンが詰まった腕時計のシリーズを展開し、kibidangoでの支援総額は累計1000万円を達成している。

シリーズ第9弾となるOVD Full Moon M1(オーヴイディーフルムーン エムワン)は、ブランド創設以来初めてNASAから認定を受けた製品だ。月面探査プログラム「アルテミス計画」からインスピレーションを得たモデルで、文字盤中央に浮かぶ月が、なんと光り輝きながら回転し、秒針として機能するというギミックも独創性に富んだ作りだ。話題性は十分だし、ちょっと語れる個性的な時計を探している人には最適といえるだろう。

ムーヴメントは日本のミヨタ製自動巻きキャリバー9039と、毎時2万8800振動を有する高性能機である。デザインバリエーションハは色違いで全4タイプが展開されている。

「製品データ」
SS(43mm径)。5気圧防水。自動巻き(Miyota Cal.9039)。6万8300円から

クラウドファンディング[Kibidango(きびだんご)]
https://kibi.co/ovdfullmoon

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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