ドイツ時計 小スライド 日本未上陸ブランド

【ドイツの実用時計ブランド“ダマスコ”と共同開発】エオニック・ウォッチ( Äonic Watches )に注目

エオニック・ウォッチ( Äonic Watches )は、イェルク・ウィヒマンによってドイツで設立された、日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドだ。 幼少期から時計に魅せられていたイェルクは将来、自分の時計を作りたいと考えていたそうだ。

Founder Äonic Watchエオニック・ウォッチを立ち上げる前、イェルクはいくつかの有名時計メーカーで時計の製造と販売に携わり、その経験を通して芸術的な機械式時計がどのように作られるかを目の当たりにする機会に恵まれた。

約20年間、デザインに携わり、クリエイティブな人々と仕事をしてきたイェルクは、2003年に 180 人以上のデザイナーとともにベルリン・デザインに焦点を当てたプレゼンテーションとマーケティングのプラットフォームである、ベルリンオマット( Berlinomat )を立ち上げ、11年には国際ファッションフェアのパノラマ・ベルリン(Panorama Berlin)を設立した経歴を持つ。


Äonic×ダマスコ
イェルクは、エオニック・ウォッチの最初の時計デザインに着手する際、まず、自身の構想を実現するための理想的なパートナーを探したそうだ。様々なメーカーと交渉するなかで巡り合ったのが、四半世紀以上にわたり革新的な時計を製造するダマスコである。イェルクはエオニック・ウォッチのコンセプトをプレゼンし、開発協業することとなった。

そしてデビューまでの18カ月間で三つの特許を出願し、ファーストコレクションであるエオニック・オートマットが誕生。この画期的な時計が始まりとなり、エオニック・ウォッチの礎が築かれたのだ。


Äonic-Watchesエオニック・オートマット
技術革新とクラフツマンシップが融合した時計、エオニック・オートマットは、時分針を使用した通常の時計とは異なり、ディスク上に時刻を表示することで、“三次元的に投影された時空”という新しい時間を表現している。両方向に回転するゼンマイ式のディスク・プレイ・システムを備え、合計14個のパーツが組み合わされている構造となっている。

【画像】独創的なフジツボ形の文字盤をもっと見る

視認性の良さは最大の特徴のひとつとなっており、時間は傾斜を付けた外周のアワーインデックスで表示する(細長く繰り抜かれたアワーインデックスの下層に12時で1回転するオレンジ色のマーカーが設置されており現在時刻をオレンジにマーキングする。分は1時間で1回転するオレンジのマーカーを備えた文字盤中央の回転ディスクで表示。この回転ディスクには扇形の小窓が設けられており、この小窓が秒表示の役割を果たしている。ジャンプアワー・ウォッチであるこの時計は、60 分の残り15分でジャンプし、ゼンマイが回る仕組みとなっているそうだ。

1000 分の 1 ミリ単位で精密に削り出されたケースは、硬化オーステナイト系特殊ステンレススチール製で、固定されたバンドバーが特徴となっている。ケース全体がサファイアクリスタル風防と連動してフジツボ形の立体的なデザインに仕上げられており、未来的な雰囲気を醸し出している。

機械は自動巻きムーヴメント、Cal.A26-1Wを搭載。ダマスコの自社製ムーヴメントをベースに20以上の改良を加えることで誕生しもので、ダマスコの技術力とイオニックのデザイン力が融合した独自の自動巻きムーヴメントとなっている。

ケースサイズは 41 mmで、厚さ12.95mm。風防は無反射コーティングが施されたサファイアクリスタル製。ケース、ムーブメント、精巧なディスク構造などにより、すべてダマスコの時計工房で製造されている。

ドイツ製のナチュラル・シュリンクとスムースのカーフスキンベルトが、各1 本付属。また、レザーベルトと同じくドイツ製のレザートラベルケースが付属し、100 本限定生産で販売価格は4450ユーロ( 日本円で約73万2000円 )だ。

 

》エオニック・ウォッチ( Äonic Watches )
公式サイト
https://www.äonic.com/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

次のページへ >

-ドイツ時計, 小スライド, 日本未上陸ブランド