LowBEAT magazine 最新入荷情報

【騎士の甲冑のようなブレスレットが魅力的!】ドレスとスポーツを両立させたカルティエの名作

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。



カルティエ
サントス オクタゴン

今回紹介するのは、カルティエが1980年代に製造したサントス オクタゴンだ。その名が示すとおり、8角形のビス止めされたベゼルが特徴だ。

【写真の時計】カルティエ サントス オクタゴン。Ref.2966。SS(28mmサイズ)。自動巻き。43万9850円/まじめなとけいや かめ吉

【画像:この時計を別のアングルから見る(全5枚)

80年代当時のラグジュアリースポーツの流行を感じさせるデザインだが、カルティエ独特の上品さにあふれた雰囲気をまとっている。サントスの絶妙なバランス感はベゼルやブレスレットのビスに使われているゴールドカラーが、ステンレスケースやブレスレットのソリッド感を和らげることで成立しているのではないだろうか。
それに加え、艶やかな白文字盤とローマンインデックス、青焼きの針を組み合わせることで、カルティエらしいエレガントさとクラシックさを両立させた、唯一無二のアイコン的な顔立ちに仕上げている。また、ケースには裏ブタのない構造を採用しており、本格的なスポーツユースを意識したモデルであったことがうかがえる。

特徴的なブレスレットにも注目したい。
ピンを使用せずに独特な形状のコマを連結する構造が目を引く。このような複雑なコマの形状を、加工の難しいステンレスの無垢材から高精度で削り出す技術は、70〜80年代にかけての金属加工技術の進化があったからこそ実現できたのだろう。

そして、このモデルを購入する際に注意が必要なのが、ベセルを固定するビスやブレスレットのサビと固着だ。メンテナンスを怠り、ベゼルのビスなどが固着してしまった場合、オーバーホールが困難になり、非常に高額な修理を必要とする場合がある。そのため、販売店や販売者に直近のメンテナンス歴を確認することをおすすめしたい。

今回紹介した個体については、2025年6月にメーカーのコンプリートサービスを受けており、文字盤、リューズ、針が交換済みであるため、安心して購入ができるだろう。また、使用後には必ず汗を拭きとることでサビの発生を軽減できるはずだ。中古品で相場より安価な個体を見つけた際も、安易に飛びつかず、コンディションと今後のメンテナンス費用を慎重に考慮すべきだろう。
カルティエの腕時計を代表するアイコンモデルとして人気を博したサントスの洗練されたデザインは、長く愛用できる1本として、非常におすすめだ。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎まじめなとけいや かめ吉

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