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ドイツ時計産業の歴史を紡ぐグラスヒュッテ・オリジナルの180周年を祝した7つのタイムピースたち!

PR:Glashütte Original

旧東ドイツ時代の国策企業“GUB(VEBグラスヒュッター・ウーレンベトリーベ)”を前身とするグラスヒュッテ・オリジナル。その歴史はさらに古く、ドイツ ザクセン州の小さな町グラスヒュッテに1845年創業した時計工房がルーツだ。それから一度も途絶えることなく長年にわたって育まれた時計製造技術とモノ作り精神は現代もしっかりと受け継がれている。

そして迎えた2025年はブランド創業から180年となる節目の年、それを祝してこれまでの最高水準の時計製造技術を駆使した七つのタイムピースをリリースした。ここでは創業からの長い歴史を振り返りつつ、その記念モデル、パノラマティックルナ・アニバーサリー・エデションを筆頭に各モデルをとおしてグラスヒュッテ・オリジナルの魅力に迫る。


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■Ref.1-92-14-01-03-61。Pt(40mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.92-14)。世界限定180本。552万円2000円/Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

Glashütte Original(グラスヒュッテ・オリジナル)
パノマティックルナ アニバーサリー・エディション

オフセンターで左右非対称なダイアルデザインが印象的なパノマティックルナ。グラスヒュッテ・オリジナルを象徴するコレクションである。そのアニバーサリー・エディションとして今回リリースされた新作は、180周年を祝して世界180本のみが製造されたスペシャルモデル。同社初となるアベンチュリンガラス製の神秘的な文字盤が目を引く。

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Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

美しく煌めく夜空を表現したというこの文字盤。今から 180 年前にグラスヒュッテで時計製造技術が確立されたとき、地上の時間を知るための計算の土台として夜空の観察が重要な役割を果たしていた。しかし、星の軌道は、単に時間の基準としてだけでなく、より正確で信頼性が高く、美しい時計を製造するための原動力にもなったと言われる。こうした星とのコンペティションは今なおグラスヒュッテ・オリジナルにインスピレーションを与え続けており、煌めく天体とグラスヒュッテの精緻な機構の融合の象徴として表したものである。

なお、パノマティックルナのように大きな文字盤に対して小窓などが多いとそこから割れる可能性が高くなるといわれるアベンチュリンだが、2025年にグラスヒュッテの地に新たに開設された同社の文字盤製造部門が高度な加工技術によって美しく完成させた。

4時位置のパノラマデイトのデスクを除き2時位置に設けられたムーンフェイズディスクも同じアベンチュリンが使われており、月はホワイトのマザーオブパール製。ホワイトゴールドの美しくシャープな時分針やアプライドのバーインデックスが放つ輝きと相まってまさに幻想的な夜空を演出している。

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Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

このアニバーサリー・エディションにはもうひとつ特筆すべき点がある。それはグラスヒュッテ・オリジナルの最新機械式ムーヴメント、自社製自動巻きキャリバー92の搭載だ。温度変化や磁場の影響を受けにくいシリコン製ヒゲゼンマイを採用した毎時2万8800 振動の高性能機で、しかも 100 時間ものパワーリザーブを誇る。美しく希少な文字盤もさることながら、この実用性も大きな魅力なのはいうまでもない。

【画像38枚】裏ブタから自社製ムーヴメントを鑑賞、“パノマティックルナ”限定モデルを別アングルで見る


【2度の世界大戦に翻弄されたグラスヒュッテの時計産業】

グラスヒュッテ・オリジナルが本拠を構えるグラスヒュッテとは、チェコとの国境沿いに位置する山あいの町である。そして1845年にこの地に時計産業を興した人物がフェルデナント・アドルフ・ランゲ(以降F.A.ランゲ)だ。

グラスヒュッテはもともと銀鉱山で栄えていた街だったが19世紀に入ると銀も枯渇してしまい、街自体はかなり貧困に苦しんでいた。その救済事業の一環として、この地に雇用を生み出すためにF.A.ランゲは時計工房を開設したと言われている。

この噂を聞いた優れた時計師の多くが次第にこの地に移り住んで来るようになり、グラスヒュッテ製の時計はやがてドイツ国内でも高い評価を得るようになり、ドイツにおける時計産業の中心的な存在にまで躍進させることに成功した。

その背景にあるのが、ヨーロッパの時計メーカーで一般的だった単位のリーニュではなくメートル法の導入である。F.A.ランゲは時計をより精密に作るために効果的だということをいち早く認識、ドイツでメートル法が義務付けられる約30年も前という、世界にもかなり先駆けた取り組みだった。

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Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

加えて、F.A.ランゲの弟子だったカール・モリッツ・グロスマンがグラスヒュッテにおいて1878年設立した時計学校もその後の躍進の原動力となったことはいうまでもない。より専門的な知識と技術を体系的に学ばせることで多くの優れた時計師を輩出していったのである。なお同校のマスターウオッチメーカーであり教師でもあったアルフレッド・ヘルヴィグは、トゥールビヨンを支えるブリッジを無くすことに成功。それによってムーヴメント自体を薄型化したフライング・トゥールヴィヨンを生み出した人物である。

その後、第1次世界大戦後のハイパーインフレやスイス製時計に対する輸入関税廃止などによる輸出の激減。加えて懐中時計から腕時計への転換の立ち遅れも影響して当時ドイツ最大の生産協同組合であったグラスヒュッテ・ドイツ精密時計工場は1926年に破産する。

翌年、この会社に残された資産により二つの姉妹会社が設立された。UROFA(Uhren-Rohwerkefabrik AG)とUFAG(Uhrenfabrik AG Glashütte)である。グラスヒュッテで初めて腕時計の製造に力を注いだ会社だ。両者の社長に就任したエルンスト・クルツ博士は積極的に腕時計の機械生産化を推進し優れた腕時計用ムーヴメントの量産化を実現する。なかでも“Raumnutzwerk”(ラウムヌッツヴェルク)の名で販売されたキャリバー58は20×28mm、厚さ4mmというコンパクトながらその性能は懐中時計と同等であることが評価されて大成功を収めた。

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Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

こうして息を吹き返したグラスヒュッテの時計産業だったが、またもやそれを揺るがす出来事が起こる。第2次世界大戦の勃発だ。当然、腕時計の大量生産ができるUROFA/UFAGはドイツ軍の指定工場に認定される。

1945年5月8日、ソ連空軍の空襲によってグラスヒュッテの第2次世界大戦が終結。2つの姉妹会社UROFAとUFAG、そしてA.ランゲ&ゾーネは国有となり、51年にはVEBグラスヒュッター・ウーレンベトリーベ(通称GUB)としてすべての生産体制をひとつの拠点に集約。その後40年間、グラスヒュッテ唯一の時計メーカーとして時計製造が続けられた。

その間にVEBグラスヒュッター・ウーレンベトリーベは四つの自動巻きムーブメントを開発。特に1964年に発表されたSpezimaticに搭載されたキャリバー74は直径28mm、厚さ5.05mmで、ケースサイズをスリム化する当時の世界的なトレンドに沿ったものとして、最も大成功を収めたモデルとなった。

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Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

そして89年、ベルリンの壁崩壊によってグラスヒュッテの時計産業にも変化が訪れる。東西ドイツ統一後の90年に民営化され翌91年にはそれまでのVEBグラスヒュッター・ウーレンベトリーベからグラスヒュッター・ウーレンベトリーブ GmbH(Glashütter Uhrenbetrieb GmbH)に名称変更され商業登記。グラスヒュッテ時計産業の伝統を継承していくことを決断し敢えてブランド名も94年からはグラスヒュッテ・オリジナルと命名された。20年代に確立された「Original Glashütte」の品質保証マークに由来したものだ。

同社は2000年にスウォッチ グループに参加。それによって新たな道が開かれたことでオートオルロジュリーへの回帰を果たし、いまではグラスヒュッテを代表する高級ブランドに成長する。

創業180周年【ドイツ時計の本流、グラスヒュッテ・オリジナル】をさらに深く知る!


【さらなる高みを目指して文字盤製造拠点をグラスヒュッテの地に新設】

内製化率を高めることでドイツ品質にこだわり、さらなる品質向上に努めているグラスヒュッテ・オリジナル。ムーヴメントの全部品の最大 95%、それに加えて精巧な文字盤までも自社で製造するグラスヒュッテ唯一の時計メーカーである。そのためそのクオリティは抜きんでたものとして世界的にも評価は高い。

180周年を迎えた2025年、グラスヒュッテ・オリジナルはこのグラスヒュッテの地に文字盤製造拠点を新設した。その記念にアニバーサリーモデルとして発表されたのがこの特別な文字盤を備えた50本限定のパノルナ・トゥールビヨンである。


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■Ref.1-93-03-01-03-61。Pt(40mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.93-03)。世界50本限定。1767万7000円/Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

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パノルナ・トゥールビヨン

街を流れるミューグリッツ川下流の赤土の上に建てられた文字盤の新工房。実はその赤い土壌は高濃度の鉄分の酸化によるもので、かつて銀鉱山の町として栄えたグラスヒュッテを象徴する景色なのである。つまりローズカラーはこの地特有の赤い鉄鉱石からインスピレーションを得たものである。

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Photograph by Glashütter Uhrenbetrieb GmbH

この赤みを帯びた色合いは精巧なガルバニック加工によるもので、砂目のようにきめの細い表面の結晶構造により、光の加減や見る角度によって微妙に赤の濃淡が変化する。それに対してオフセンターに配置されたダイアルには同心円状にレコード線引きされた装飾が施されており、時分針をより際立たせている感じだ。

しかも時分針やインデックス、ムーンフェイズディスク、そしてパノラマデイトには深いブルーが採用されていて、程よいアクセントとを加えると同時に上品かつ独特な美しさを放つ。もちろんこれらはすべてグラスヒュッテ・オリジナルの新しい文字盤工房で作られたものだ。

このモデルを象徴する複雑機構の60秒で1回転するフライング・トールビヨンも独特な文字盤の色合いによって際立って見える。おそらくはその動きに自然と視線が釘付けになるに違いない。ケースはポリッシュ仕上げとサテン仕上げが施された40mm径のプラチナ製。シリコン製ヒゲゼンマイを備えたパワーリザーブは最大60時間の自動巻きキャリバー 93-03を搭載する。

【画像】型違いで5機種セレクト、“グラスヒュッテ・オリジナル”注目モデルをもっと見る

【問い合わせ先】
グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座
TEL.03-6254-7266

 

文◎菊地吉正(編集部)

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