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【国産ダイバーズ黎明期の名作】オリエントが手掛けたオリンピアオリエント ウィークリー21ダイバーをクローズアップ

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


オリエント
オリンピアオリエント ウィークリー 21ダイバー

今回取り上げるのは、1960年代に製造されたオリエントのオリンピアオリエント ウィークリー 21ダイバーだ。

セイコーやシチズンと並び、国産時計の黄金期を築いたオリエント。他2社と比較してしまうと、ムーヴメントなどの開発面においてやや遅れを取っていたオリエントだが、独創的なアイデアや秀逸なデザインの腕時計を数多く生み出し、市場での人気を獲得していた。

本モデルは1964年の東京オリンピック開催に先駆けて生産された“オリンピア”シリーズとして登場し、市場で人気を博した“オリンピアオリエント”をベースに、回転ベゼルを備えた防水ケースと曜日表示機能を追加した、オリエントの初期型ダイバーズウオッチだ。本格的なスキューバダイビングや飽和潜水を意識したものではなく、当時のレジャーダイビングやスポーツシーンを想定したスキンダイバーのような製品であった。

【写真の時計】オリエント オリンピアオリエント ウィークリー 21ダイバー。Ref. 0-19639A。SS(38mm径)。手巻き。1960年代製。取り扱い店/BEST VINTAGE

【画像:ケース全体や裏ブタの刻印の状態を確認する(全6枚)

ねじ込み式の裏蓋を備えた堅牢なステンレススチール製ケースを採用し、両回転式のクリックのない回転ベゼルや夜光塗料を塗布した時分針など、非常にスポーティな意匠を取り入れている。

文字盤に注目すると、アイボリー色のサンレイ文字盤に太く力強いカットの入ったアプライドインデックスを組み合わせ、スポーツウオッチらしいアクティブな印象に仕上げられている。夜光のドットがアワーマーカーの外端部に配されており、デザインが洗練され切っていない、初期のスキンダイバーらしさを感じさせる意匠だ。

6時位置に扇状に配置された曜日表示が漢字表記である点も、国産時計らしさを強調しているポイントとして注目したい。

ムーヴメントには自社製の手巻きキャリバー、L型をベースとしたムーヴメントを搭載。同時期のセイコーやシチズンでも採用されていた、基本中3針の輪列設計を採用したベーシックなムーヴメントであった。本ムーヴメントは針を20時〜24時で往復させることでデイトの早送りが可能であったが、曜日のクイックチェンジは搭載されていないため、針を回して調整する仕様である。

本作は決して利便性の高い機能を備えている訳ではないが、スポーツウオッチの分野が未成熟であった60年代の日本国内において、ダイバーズウオッチの開拓を担った一本とも呼べる腕時計だ。国産ダイバーズウオッチ黎明期の中でも、ユニークな名作を数多く生み出したオリエントにぜひ注目してみてほしい。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎BEST VINTAGE

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