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【ジャガー・ルクルトらしからぬ色使いに注目!】1970年代に製造されたスポーティーなデザインが際立つ名作クロノグラフ

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ジャガー・ルクルト
クロノグラフ バルジュー72

今回紹介するのは、1970年代に製造されたジャガー・ルクルトのRef.2648-42 クロノグラフだ。

深みのあるブルーグリーンの文字盤に、赤いミニッツマーカー、山吹色のタキメーターがよく映えるスポーティーな色使いが特徴的で、同年代のラリーカーを思わせるようなカラーリングが、ジャガー・ルクルトらしからぬ雰囲気を漂わせている。さらに、12時位置から3時位置にかけて印刷されたホワイトカラーのパルスメーターも、このモデルならではのディテールだ。ベゼル側面に刻まれた大ぶりなエッジが、全体の武骨さをいっそう際立たせている。

【写真の時計】ジャガー・ルクルト クロノグラフ バルジュー72。Ref.2648-42。SS(43mm径)。手巻き(Cal.バルジュー72)。1970年代製。125万8000円。取り扱い店/ジャックロード

【画像:裏ブタの一体化したケースなどを見る(全5枚)

 

3つ目のレイアウトが特徴的なムーヴメントには、クロノグラフの最高傑作と称されるバルジューのCal.72を搭載。ロレックス デイトナのベースムーヴメントとして採用された実績があるほどの完成度を誇り、同年代のクロノグラフにも数多く搭載されていた。コラムホイールによる動作制御と水平クラッチによる動力伝達方式を採用した、信頼性の高いムーヴメントだ。

アイコニックなラウンド型のSSケースは、裏面の“ONE PIECE CASE”の表記が示すとおり、ケースと裏ブタが一体化したワンピース構造を採用することで、防水性能を高めている。一見すると、通常のスナップバック式の裏ブタと同様に開けることができそうな見た目だが、継ぎ目のない一体型のケースであるため、コジアケ工具で傷をつけないように気を付けたい。ムーヴメントを取り出す際には、専用工具で風防を外して文字盤側からアクセスする必要があるのだ。その優れた防水構造もあって、本個体の針や文字盤には目立った腐食や変色は見られず、非常に良好なコンディションを保っている。

Ref.2648-42は生産数が非常に少なかったとされ、現存していること自体が珍しい希少な個体だ。現在ではドレスウオッチやラグジュアリー路線の製品がブランドイメージとして定着しているジャガー・ルクルトだが、かつては堅牢性が求められるミリタリーウオッチやスポーツウオッチも数多く手掛けていたのである。

 

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文◎LowBEAT編集部/画像◎ジャックロード

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