2023年頃から昨年25年にかけて業界の垣根を超えて流行したニュアンスカラー(“くすみカラー”や“スモーキーカラー”とも)。複数の色味が混ざったような曖昧な中間色で、全体的にくすみがかったようなグレーっぽい色が特徴の同カラーは、高級時計の文字盤カラーにも多く採用された。
その一方で26年になり、ファッションや美容など一部の業界では温かみのある暖色系や、目を引く鮮やかなカラーが新たな流行の兆しを見せている。そこで今回は、近年メンズ腕時計の文字盤にも多く採用されている“ピンク”カラーに着目。日本流行色協会(JAFCA)が2026年のテーマカラーに“心満ちるハートフェルト・ピンク”を選定するなど、今年の旬にもなりそうなピンクカラーの腕時計をクローズアップする。
【画像全16枚】オメガ×スウォッチ、セイコーほか注目のピンクモデル
●2025年話題のピンクモデルを振り返る
昨年2025年1月に登場したブランパン×スウォッチ、4月より期間限定で発売されたオメガ×スウォッチのスウォッチ2大コラボ作は、色合いこそ異なるもののともに鮮やかなピンクカラーを纏っていた。

鮮やかなピンクカラーが特徴的なスウォッチ2大コラボ作の登場は、2025年における“ピンクトピック”の象徴だ
ジェンダーレスに人気を博す両モデルだが、ともに42mm径オーバーとサイズ感だけで考えるならば明らかにメンズ向け。それにもかかわらず、ここまでビビッドなピンクを強く押し出してきた事実は、“ピンクは女性向けのものではない”というスウォッチからのメッセージだと言えるだろう。
高級時計ブランドにおいては、チューダーやゼニスが鮮やかなピンク文字盤モデルを発表し、話題を集めたことも記憶に新しい。
【画像】26年2月現在も発売中!ゼニスの注目のピンク文字盤モデル
●2026年1月登場!最新ピンクモデル3選
ここからは、2026年に入ってから発売開始となった国産ブランドの3モデルを紹介する。
【最新ピンクモデル①】

■Ref.SBSA321。SS(38mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.4R36)。国内限定999本(国内ぶん完売)
SEIKO 5SPORTS(セイコー 5スポーツ)
ピンクパンサー コラボレーション限定モデル
セイコーのカジュアルウオッチライン、セイコー 5スポーツと1964年公開の映画キャラクター“ピンクパンサー”のコラボモデル。
セイコー 5スポーツのSKXシリーズをベースに、劇中でピンクパンサーの所在が分かるきっかけとなった足跡をあしらったピンクの文字盤が目を引く。また、文字盤と同じ足跡パターンを取り入れたナイロンベルトも付属し、付け換えることでさらにピンクパンサーの世界観が楽しめる。
【画像】付属のナイロンベルトに付け換えると世界観&かわいさアップ!
1月9日から発売開始となった同モデルだが、驚くことに1ヶ月も経たないうちに世界限定9999本のうち国内販売ぶんの999本が完売。人気作品のコラボモデルという事情はあるにせよ、かつては女性の象徴的カラーであったピンクが男性ユーザーにも広く受け入れられているという事実がわかるだろう。
【最新ピンクモデル②】

■ともにSS。10気圧防水。自動巻き(Cal.4R38)。限定各800本。4万700円
SEIKO SELECTION(セイコーセレクション)
2026 SAKURA Blooming
手頃な価格帯も魅力のベーシックライン、セイコーセレクション初となるペアモデル。
サーモンピンクカラーを基調に、メンズモデルはシンプルに、レディースモデルは桜のデザインを文字盤にあしらい華やかさをプラスしている。両モデルとも9時位置にはオープンハートを備え、共通のムーヴメント”Cal.4R38”の動きを観察できる。
【問い合わせ先(※ここまでの2モデル共通)】
セイコーウオッチ お客様相談室
TEL.0120-061-012
【最新ピンクモデル③】

■Ref.BG-169MH-7。樹脂(45.9×42.6mm)。20気圧防水。クォーツ。1万5950円
CASIO BABY-G(カシオ ベビーG)
Madhappyコラボレーションモデル
カシオのBABY-Gと、ロサンゼルス発のアパレルブランド、Madhappy(マッドハッピー)とのコラボモデル。
丸みを帯びたケースデザインと立体的な文字盤構成が特徴の機種“BG-169”をベースに、1990年代~2000年頃に流行したグリッター調の仕上げを文字盤に採用。淡いピンクの文字盤にホワイトのケースとバンドを組み合わせ、視認性と色調のコントラストを確保している。
【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL.0120-088925
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文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て2023年より編集者としてのキャリアをスタート。時計やメイク、ファッションなどあらゆるものをジェンダーレスに楽しむ。レディース・メンズの垣根を超えた自由なスタイルを体現し、その魅力を発信するべく奮闘中。
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