Alpharo(アルファロ)は、アレクサンダー・ライアンによって設立された、イギリス発の独立系マイクロウオッチブランドである。

機械工学を本職とするライアンは、幼少期から時計に強い関心を抱いていた。当時、父親が所有していたブライトリングのルーローブレスレットに魅了された記憶をもつ。
2015年、18歳のときにライアンはロレックスのミルガウスのアイコニックな稲妻型の秒針と出会い、“時計のデザインは、遊び心や彫刻的な造形を備えながらも、機能性を損なわず成立し得る”とう確信を得る。この発見をきっかけに、ライアンは“なぜ時計針は真っ直ぐなのか”という疑問を抱くようになったそうだ。
【画像7枚】色違いの渦巻きダイアルで3種、“アルファロ”の時計を見比べる
そして、彼はカーブした針を持つ時計デザインのスケッチを描き始めた。学業を続けながら、3Dプリンターとレーザーカッターを使って時計の試作にも挑み、卒業後、精密工学の経験を積んだライアンはプロジェクトに立ち返ることとなる。

2023年に初号機の製造に向け、世界各地のサプライヤーとの協業を本格的に開始。2025年にファーストウォッチ“アルファロ モデル1”のプロトタイプを完成させている。
アルファロのコレクションは科学的発見の大胆さと幾何学的デザインの優美さにインスパイアされており、全てのモデルはイギリスでデザイン・組み立てが実施されている。

■SS(38mm径 )。5気圧防水。自動巻き(Cal.ミヨタ9039)。約15万2300円
Alpharo(アルファロ)
アルファロ モデル1 メイルストロームブルー
今回紹介する“アルファロ モデル1”は、湾曲した針とスパイラルダイアルによって従来の時計デザインに一石を投じるモデルである。有機的で流れるようなフォルムと数学的要素を融合させた独創的なデザインが特徴だ。
文字盤には、立体的なプレス加工によるスパイラルパターンを採用。奥行きと質感を与えることで、文字盤表面に豊かな表情を生み出している。ブランドを象徴する湾曲したスケルトン針は、スパイラルダイアルと滑らかに連続し、幾何学的な流れを形成している。
コレクションは3色展開となっており、“メールストローム・ブルー”は、フュメ・グラデーションをもつ半透明のブルーラッカーダイアルで、光の当たり方によって表情が変化する。湾曲針にはロジウムメッキを採用し、ダイアルの深みあるブルートーンと呼応する仕上がりとなっている。
“サイクロン・ホワイト”は、ビーズブラスト仕上げのシルバーダイアルを採用したモデル。文字盤はクリスプなホワイトからメタリックシルバーへと変化し、直射日光下では繊細な輝きを放つ。

アルファロ モデル1 サイクロン・ホワイト■SS(38mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.ミヨタ9039)。約15万2300円
“ギャラクシー・ブラック”は、フュメ・グラデーションをもつチャコールサンバーストダイアルで、曲面を描くダイアル上に光を受けることで複雑な陰影を描き出す。

アルファロ モデル1 ギャラクシー・ブラック■SS(38mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.ミヨタ9039)。約15万2300円
湾曲針にはロジウムメッキが施され、ダークトーンのダイアル上でシャープな存在感を放っている。ブルースチール針が施されている。
いずれもケースはステンレススチール製でサイズは直径38mm、厚さ9.8mm(クリスタル含む)。ドーム形のサファイアクリスタル風防を備え、5気圧を備える。
ムーヴメントには、シチズン傘下の国産ムーヴメントメーカー、MIYOTA社のCal.9039を搭載。毎時2万8800振動で高い精度を備えたプレミアムラインの自動巻きムーヴメントだ。レザーベルトまたはミラネーゼメッシュブレスレットから選択可能となっている。
2026年5月現在、全3色のバリエーションは完売状態となっているが、数ヶ月以内に再入荷の予定とのことで、入荷通知の連絡先登録を受け付けている。販売価格は日本円換算で約15万2300円(2026年5月時点)だ。
【画像7枚】ブルーラッカーの渦巻き文字盤を拡大、“アルファロ”の時計を別アングルで見る
》Alpharo(アルファロ)
公式サイト
https://alpharo.co.uk/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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