Hook + Gaff Watches(フック+ギャフ ウォッチ)は、アメリカ南東部・サウスカロライナ州レキシントンを拠点とする日本未上陸の独立系マイクロ時計ブランドだ。

創業者でありエンジニア兼アウトドア愛好家でもあるマイケル・シムズが、必要に迫られて立ち上げた同ブランド。釣り人であり狩人でもある彼は、過酷なアウトドア環境に耐えうる頑丈で耐久性に優れたスポーツウォッチを求めていた。
しかし、自身で試した時計はどれも大きすぎて不格好であったり、軽量であっても沖合での釣り(オフショア・フィッシング)という過酷な環境に耐えられなかったりする代物ばかりであった。
そこでマイケルは自らブランドを設立し、後に長年の友人でありデザイナーのガッシュ・クレイトンとタッグを結成。クラシックな外観を持ちながらも過酷なアクティビティに耐えうる、真のスポーツウォッチ製造へ乗り出した。

フック+ギャフの時計には、軽量なチタンや耐傷性に優れたサファイアクリスタルなど、高耐久な素材が惜しみなく投入されている。
また、全モデルのケース左側(9時位置)にリューズを配置する独自設計も特徴となっており。この工夫により、手首や手への負担を大幅に軽減することに成功している。
機能面における最大の見所が、スイスのmb-microtec社製“trigalight”によるH3(トリチウム)発光技術の採用だ。蓄光塗料やバッテリー電源に頼ることなく、文字盤・インデックス・針に組み込まれたトリチウムガラスチューブが24時間一定の明るさで自己発光し続ける仕組みで、夜間や日出前、荒天時といった完全な暗闇や悪天候下でも安定した視認性を誇る。
現在ではフィッシングやマリンアクティビティ向けのみならず、スイング時の快適性を追求したゴルフウォッチや、クラシックなフィールドウォッチ、野鳥保護団体 Ducks Unlimited との公式コラボモデル、本格ダイバーズウオッチまで多彩なラインナップを展開。
さらに、水洗いが可能なラバーダイビングベルトをはじめ、Corduraベルトや手縫いレザーベルトなど豊富な付け替えオプションを用意しており、アウトドアからビジネスシーンまで自在に使い回せる点も大きな魅力だ。
今回は、同ブランドの代表的なコレクションより二つのモデルを紹介する。
【画像4枚】夏に最適な200m防水で2種、“フック+ギャフ ウォッチ”の時計を見比べる
Hook + Gaff Watches(フック+ギャフ ウォッチ)
キングタイド タックスマン 3
“キングタイド タックスマン 3”というモデル名は、釣り人がマグロやフエダイなどのゲームフィッシュを引き上げる最中、その獲物を横取りしようと突如襲いかかるサメに由来している。
“キングタイド”は沿岸の釣り人向けに設計されたモデルであり、最大の特徴はアナログ式のタイド(潮汐)機能にある。
事前に特定の主要港データのみが記録された一般的なデジタルタイドグラフとは異なり、ユーザー自身の現在地の潮汐サイクルに合わせて手動設定が可能。東海岸などで一般的な半日潮(1日2回の満潮・干潮)の満ち引きを高精度でモニタリングできる。
釣り人はもちろん、海水域のカモ猟やサーファーなど、マリンアクティビティ愛好家にも重宝される機能だ。
設定後は、矢印ポインターが付いたオレンジ色の長い針と現在の潮汐状態を示す外周リングにより、潮の状態を直感的に把握できる。
ケースは直径41mm、厚さ11.2mmで素材にはチタンを採用。ねじ込み式リューズ、反射防止・耐傷性サファイアクリスタル風防を備え、200m防水を実現している。
ムーヴメントにはカスタマイズされたロンダ製クオーツムーヴメントを搭載。H3テクノロジーにより文字盤や針が常時発光する仕様で、複数のベルトから選択可能。125本限定生産で、2026年8月現在の販売価格は625米ドル(約10万円)である。
Hook + Gaff Watches(フック+ギャフ ウォッチ)
キャプテン ザ・ピラール
次に紹介する“キャプテン ザ・ピラール”は、1954年にノーベル文学賞を受賞したアーネスト・ヘミングウェイの愛艇“ピラール号”の意匠を取り込んだ自動巻きモデルだ。
1934年、38フィート(約11m58cm)の船を入手し、フロリダ州キーウェスト近海でカジキなどの大物釣りに興じていたヘミングウェイ。本モデルは、そのキーウェストの海からインスピレーションを得たサンレイ仕上げのクリスタルブルー文字盤を備える。
また、当時の船乗りたちが着用していたスタイルを彷彿とさせる、ヴィンテージ風のステンレススチール製メッシュブレスレットが付属するのも見逃せない。
ケースはステンレススチール製でサイズは直径38mm。ねじ込み式リューズ、無反射コーティングを施した耐傷性サファイアクリスタル風防を装備し、200m防水性能を誇る。
ムーヴメントにはミヨタの自動巻きムーヴメントCal.9015を搭載。さらに、文字盤のインデックスや針を24時間発光させるH3テクノロジーを備え、2026年8月現在の販売価格は865米ドル(約13万8000円)である。
【画像4枚】裏ブタにヘミングウェイの愛艇“ピラール号”を刻印、“フック+ギャフ ウォッチ”を別アングルで見る
》Hook + Gaff Watches(フック+ギャフ ウォッチ)
公式サイト
https://hookandgaff.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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