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突如ロレックスが新作発表。約77年前の名作にカレンダージャンプ機構とは驚いた!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.316】

©Rolex/Stojan

ロレックスは去る2026年9月15日にミラノにおいて新作“パーペチュアル パデローネ”をサプライズ発表した。3年前(23年)に新コレクションとして加わったクラシックなドレスウオッチ“パーペチュアル1908”に続く、同じパーペチュアル名の第2弾ということらしい。

このパデローネだが、アンティーク好きの間では“パデローン”のほうがしっくりくるかもしれない。1949年に登場したトリプルカレンダー ムーンフェイズ(Ref.8171)のことで、裏ブタの形状が似ていることから「大きなフライパン」という意味のイタリア語“Padellone”の愛称が付いたモデルだ。当時、製造期間は3〜4年と短かったためアンティーク市場では現在ウン千万円で流通する。

それにしても今回驚いたのは、ロレックスが過去の名作を復活させたことだ。確かに過去に100周年記念としてドクターズウオッチとして知られるプリンスの現代版を出したことはあるが、復刻ブームとまで言われるほど多い昨今でも作ってこなかったロレックスが、当時のパデローネの現代版を出してきたことに、ずいぶん変わったものだと思ってしまう。

この現代版パデローネだがデザインは生産終了となったチェリーニムーンフェイズをベースにパーペチュアル1908の要素をプラスした感じに見えてしまうが、搭載するカレンダー機構はさすがロレックスといえるほど魅力は多い。

装備された古典的なポインターデイト付きのトリプルカレンダー機構は、年次カレンダーとなっているため30日と31日は自動判別する。そのため調整が必要となるのは2月末だけというもの。

しかも、ロレックス公式サイトの動画を観ると、驚くことにポインターデイトの針は最終日が30日の月の場合は午前0時と同時に「31」を飛び越して瞬時に「1」に移動しているではないか。もちろん同時に曜日、月表示も切り替わっている。

公式資料にはカレンダージャンプ機構と書かれているが、こういったところに技術的な妥協をしないあたりはさすがにロレックスと感心させられる。なお日本での発売時期や価格はまだ公表されていないが、ヨーロッパの価格を見る限りではエバーローズゴールドの革ベルトタイプで定価1000万円の前半といったところかもしれない。

【画像】1949年のRef.8171と新作パデローネを比較

>>>次ページで『主要10モデルの月刊ロレックス相場(9月24日更新)』

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