【第2回は民主党候補“ジョー・バイデン”氏ほか】アメリカ大統領選、主要候補者の愛用時計を探れ!

 2020年11月3日に迫ったアメリカ大統領選挙。選挙の動向はもちろんだが、時計好きとして気になるのが候補者の時計である。前回は、トランプ大統領の時計について紹介したが、今回は民主党候補であるジョー・バイデン氏と、副大統領候補の時計に注目してみた。

アメリカ大統領選の候補者が、どんな時計を選んだのかチェック

 今後の世界情勢の中でアメリカが果たすべき役割を決定づける大統領選挙。現職であるトランプ大統領のコロナ感染、史上最悪と評されたテレビ討論会など、なにかと話題にことかかないが、今回は、トランプ大統領と選挙戦を繰り広げている民主党候補ジョー・バイデン氏と、副大統領候補であるカマラ・ハリス、マイク・ペンスの両氏がどんな時計の選びをしているのかを、独自調査をもとに紹介する。

 まずは、トランプ大統領の対抗馬である民主党のジョー・バイデン氏について。 バラク・オバマ政権時の副大統領であり著名な政治家であるジョー・バイデン氏は、40年以上にわたってアメリカの政治の中心で活躍している人物である。

 彼が民主党代表候補就任式で着用していたと思われる時計はブラック文字盤のオメガ シーマスター ダイバー 300M(Ref.210.30.42.20.01.001)。オメガ・シーマスターダイバー300Mは、1993年からオメガのラインナップに加わった同社の代表作のひとつだが、ジョー・バイデン氏が着用してると思われるモデルは、2018年に発表された現行モデルである。

※写真の時計は編集部私物

 42mmのステンレススチールケースにセラミック製のベゼルを備え、ムーヴメントは55時間のパワーリザーブの自動巻き、キャリバー8800を搭載。堅牢さと洗練された意匠を兼ね備えた時計の選択は、彼の自信と静謐な性格を物語っており、ドナルド・トランプ氏が着用しているロレックスのライバルともいえる、オメガを着用しているというのも印象的だ。


》民主党の副大統領候補“カマラ・ハリス”氏が選んだ腕時計


※写真の時計は編集部私物

 民主党の副大統領候補であるカマラ・ハリス氏は、史上初の女性副大統領、そしてアフリカン/アメリカン、アジアン/アメリカン出身で初の副大統領を目指している才色兼備の女性である。

 2004年から11年までサンフランシスコ地方検事、11年から17年までカリフォルニア州検事総長を務め、17年よりカリフォルニア州の上院議員に選出され、政治の世界へ飛躍した。彼女が着用している腕時計をニュースサイト画像から推測したが、おそらく、カリティエのバロンブルー ドゥ カルティエ (Ref.W2BB0002)と思われる。

 ブルーのカボションで装飾されたフルーテッドクラウンと33mmのケースに自動巻きムーヴメント、カルティエ キャリバー 076を搭載。 文字盤には、くっきりとしたブラックのローマ数字が配され、優美なブルーの針がタイムレスなデザインを演出している。


》共和党の副大統領候補“マイク・ペンス”氏が選んだ腕時計

 最後に紹介するのは、ドナルド・トランプ政権で副大統領を務めるマイク・ペンス氏の時計。彼は、自身を“キリスト教徒、保守派、共和党員”と紹介したことがあり、敬虔なクリスチャンとして知られる人物である。 愛用していると思われる腕時計は、極めてシンプルなクオーツのタイメックス・インディグロだ。

 この時計の特徴はケースサイズ38mmのゴールドケースで、100ドル以下で購入可能であることだ。 地に足のついたペンスの性格と一致する、手頃な価格のクォーツ時計である。 余談だが、このタイメックス・インディグロは、第43代大統領であるジョージ・W・ブッシュの愛用時計だったことでも知られている。


グラフィック◎船平卓馬

文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

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