【スイスメイドで品質を追求】イタリア時計の印象を変える新鋭“エコ/ネイトラ”に注目

》ファッション大国イタリアの美意識とスイスの品質を融合した新鋭

 “echo/neutra(エコ/ネイトラ)”は、2019年にニコーラ・カレガロとクリスティアーノ・クアーリャの2人よってイタリアで設立された、日本未上陸の独立系ウオッチブランド。


 デザインを担当するカレガロは、20年以上にわたりブランドのデザインに携わり、08年にはコミュニケーション・エージェンシー“ツェッペリン スタジオ”を北イタリアに設立し、化粧品、工業デザイン、食品、家具など、さまざまな分野での仕事をしており、時計と音響システムを趣味としている。

 もう一人のクアーリャは修士号を取得した航空宇宙エンジニアでもあり、若かりし頃、パイロットになることを夢見ていたという人物。主に、製品開発、サプライチェーン、サスティナブル・イノベーションを担当してるようだ。


 エコ/ネイトラは品質にこだわるため、時計をスイスで製造されているが、デザインのインスピレーションはイタリア北部にある山岳地帯で、東アルプス山脈の一部でもある、ドロミーティ山塊(2009年にユネスコの自然遺産に登録)から得ているという。

 今回は、ドロミーティ山塊から製品アイデアとインスピレーションを受けて誕生した、エコ/ネイトラのコレクションから、強靭な剛性と美しさを兼ね備えた二つの代表モデルを紹介する。


echo/neutra(エコ/ネイトラ)
コルチナ 1956 ブロンズ・クロノ・グリーン


 1956年にイタリアで初めて開催された、第7回冬季オリンピック競技大会“コルチナ・ダンペッツオ・オリンピック”にちなんだヴィンテージスタイルの新作クロノグラフ。現行のクロノグラフとしてはやや小振りな40mmのケースにARコーティングを施したドーム型のサファイアクリスタル風防を備える。

 ケースには8%の錫を含む固溶強化銅マリングレード合金“CuSn8”を採用しており、 装着することで経年変化を起こし、ブラウンブロンズの色調を帯びたエイジングを楽しめる。ムーヴメントはセリタ のCal.SW510M BH bを搭載している。

 コルチナ 1956 ブロンズ・クロノ は、文字盤カラーがグリーンとブラックの2色を展開しており、各色とも50本の限定生産。価格は約20万5000円で、2021年10月現在、ウェブサイトでプレオーダーを受け付けているようだ。


echo/neutra(エコ/ネイトラ)
アベラウ 39 ムーン・パース:ホワイト


 アベラウ 39 ムーン・パースは、ダブルムーンフェイズのサブダイヤルを備え、北半球と南半球、両方の月相を同時に表示する複雑機構モデル。古典的なムーンフェイズを現代的に再構成した機構と、メカニカルでありつつ美しいデザインが時計好きの所有欲を刺激する。ケースのサイズは39mで、サファイアガラスクリスタルのドーム風防を採用。ムーヴメントはセリタのCal. SW280-1を搭載している。 ねじ込み式リューズを備えることで、100m防水を確保しており、実用性も申し分ない。

 文字盤カラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色で、価格はNATOベルトが約8万8000円、レザーベルトが約9万2000円、ステンレススチールブレスレットが約9万6000円となっている。2021年10月中旬より出荷開始予定のようだ。


》echo/neutra(エコ/ネイトラ)公式サイト
https://echoneutra.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

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