【予算10万円台で買う満足時計】探せばあるんです。時計好き憧れの1本/機械式クロノグラフ4選

 たびたび取り上げているが、毎回好評を得ているのが購入予算や価格を軸に時計を紹介する企画。特に注目度が高いのは、10万円台(税込み価格で20万円未満)の価格で購入できる腕時計だ。

 消費税増税が実施されたこともあり、10万円台の価格で購入できる時計は減ってしまっているかと思いきや、探してみると魅力的なアイテムが、実はまだまだたくさん市場には存在している。しかも、弛まぬ時計製造技術の進歩も手伝って、ひと頃であれば10万円台の価格では買えないような優れたクオリティや作りを伴った魅力的な腕時計を買うことができる。

 そこで本企画では数ある時計のなかから、厳選に厳選を重ね“こんなモデルがあったんだ!”と、思わず目からウロコのお買い得なモデルだけを紹介する。

数は減少しているが、10万円台で機械式クロノは購入可能

 一般的な機械式腕時計に比べて、部品点数が3倍以上にもなるといわれる機械式クロノグラフ。製造や組み立ての工程も増えることから技術を要し、コストが高くなることもあって、多くの時計メーカーは機械式クロノグラフのムーヴメントを大手エボーシュメーカー、特にスウォッチ グループ傘下のETA社からの供給に頼っていた。

 かつてはETA社のエボーシュを使用したクロノグラフというのは、それなりの数があり、価格も10万円台で探すことができた。
 しかし、スウォッチグループ外顧客へのエボーシュの段階的な供給削減の影響は大きく、いまやスウォッチグループ傘下のブランド以外で、機械式クロノグラフを10万円台の価格で購入することは非常に難しくなっている。

 加えて、現在は価格が上がっている影響もあり、スウォッチグループ傘下のブランドといえども10万円台で購入可能な機械式クロノグラフというのは、ハミルトンとティソにラインナップされているくらいだが、ハミルトンではETA社と共同開発した高性能なクロノグラフムーヴメントを搭載するなど、ハイクオリティなモデルを手にすることができる。

 一方、存在感を増しているのがSII、日本のセイコーインスツル製の機械式クロノグラフを搭載したアイテム。10万円台の価格で購入できるのはごく限られたメーカーだけだが、選択肢が減っている現在、貴重な存在となっている。


同じスウォッチグループ内というメリットを生かし、ハミルトンは2011年にETA社と共同で専用クロノグラフムーヴメントを開発、発表した。写真はETA社のロングセラークロノグラフムーヴメントであるCal.7750をベースに改良した、ハミルトンのCal.H-21。パワーリザーブを約60時間に延ばした高性能なクロノグラフムーヴメントで、これがいまも10万円台の価格で購入できるというのは、正直驚きである。

Recommend Model 1
HAMILTON(ハミルトン)
カーキ X-ウィンド オートクロノ


世界初の偏流修正角計算機能を採用した名作クロノ

腕時計では世界初となる偏流修正角計算機能を搭載したクロノグラフ。偏流修正角計算機能とは、飛行中に受ける横風の影響を計算することで進むべき磁方位を割り出し、目的地へと正確に到着するための機能。使い方の詳細は割愛するが、回転式インナーベゼルは偏流修正角を示すための目盛り。2時と4時位置のリューズで操作する。2005年の発表以降、屈指の人気を得るロングセラーであり、11年には約60時間パワーリザーブのCal.H-21が搭載されるようになったが、いまなお10万円台で購入可能。
■Ref.H77616533。SS(44mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.H-21) 。19万8000円

一部がシースルーになったケースバックには偏流修正角計算に必要な換算表が刻印されている。シースルーバックでありながら、10気圧防水を確保しているところもポイントが高い

44mmと数値上のサイズは大きめだが、アウターベゼルとインナーベゼルの装備に加えてクロノグラフならではの込み入った文字盤デザインの影響もあってそれほど大きさを感じさせない

【問い合わせ先】
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7371
ハミルトン公式サイト
https://www.hamiltonwatch.com/ja

Recommend Model 2
TISSOT(ティソ)
ヘリテージ 1948


アンティークを思わせるクラシカルな意匠が魅力

モデル名にもあるとおり、1948年に製作されたティソの名作クロノグラフにインスパイアされた復刻モデル。スタッズ(金属鋲)デザインのアワーインデックスやエレガントな雰囲気を醸すツイステッドラグなど、往時のモデルを偲ばせるクラシックなディテールを継承。ロゴも当時のデザインを採用している。また、大きくなりがちな現行のクロノグラフでは珍しいアンダー40mmのサイズも魅力。ムーヴメントには薄型で知られている、ETAのCal.2894-2クロノグラフを搭載する。
■(右)Ref.T66.1.712.33。(左)Ref.T66.1.722.33。SS(39.5mm径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.ETA 2894-2) 。各17万9300円

【問い合わせ先】
ティソ
TEL:03-6254-7360
ティソ公式サイト
https://www.tissotwatches.com/ja

 

 

海外ブランドも注目する、日本の機械式クロノグラフ

 

Recommend Model 3
KNOT(ノット)
オートマティック 2020リミテッドエディション

数十年ぶりに誕生した新しい日本の時計メーカーとして高い人気を得るノットのフラッグシップ、オートマティックコレクションにラインナップされている自動巻きクロノグラフ。なかでも本作は限定の“イヤーズ・リミテッド・エディション”第1弾。レギュラー版にはない金属の質感が際立つオールシルバーカラーやレギュラー版では採用が見送られたタキメータースケールをベゼルに刻印している。
■(本体)Ref.ATC-40SVSV。SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.NE88) 。11万円

セイコーインスツルの自動巻きクロノグラフのひとつで、12時間積算計付きのCal.NE88搭載。コラムホイールに垂直クラッチ方式を採用し、耐久性と精度を重視

【問い合わせ先】
Maker’s Watch Knot
TEL:0800-555-7010
ノット公式サイト
https://knot-designs.com

 

Recommend Model 4
MONOLOGUE(モノローグ)
自動巻きクロノグラフ

メイド・イン・ジャパンにこだわり、長野県安曇野で作られるモノローグの腕時計。なかでも本作はブランドの最上位モデルとしてラインナップされている自動巻きクロノグラフ。ケースはやや大きめのモダンな雰囲気だが、プッシュボタンはレトロなデザインを採用。12時間積算計を廃した二つ目仕様で、インダイアルを白抜きにしており視認性に優れる。ムーヴメントはセイコーインスツル製。
■(本体)Ref.mw42001a01d02。SS(42mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.NE86) 。11万9900円

 

高級クロノグラフに多く採用されるコラムホイール、垂直クラッチ方式。セイコーインスツルの自動巻きクロノグラフのなかでも12時間積算計のないCal.NE86を採用

【問い合わせ先】
モノローグ事業部
TEL:03-6803-0888
モノローグ公式サイト
https://www.monologue.watch

 

 

構成・文◎佐藤杏輔(編集部)/写真◎笠井 修

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