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【WLN編集部 Recommend】no.003|オンオフ両方で使える守備範囲の広さが魅力。ブレスタイプのビジネスウオッチ Best3

現代においては、スーツにブレスウオッチでも問題なし!?

 アクセサリーを身に着ける機会が少ない男性の場合、時計は持ち主のキャラクターをアピールする重要なアイテムとなる。そこで特にポイントとなるのが、革ベルトタイプとブレスタイプのどちらをチョイスするかという点だ。

 かつてならスーツには革ベルトの時計を合わせるべきと言われたが、昨今はビジネスシーンにおけるドレスコードもカジュアル化が進み、もちろんデザイン次第ではあるが、ブレスタイプの腕時計を着けても咎められることはなくなっている。

 革ベルトかブレスかで時計の雰囲気は大きく変わってくるが、最近は同じ時計でも革ベルトタイプとブレスタイプを用意しているモデルも増えている。さらには交換用ベルトが付属していて、シチュエーションに応じて異なるスタイリングを楽しめるモデルも注目を集めている。
 ビジネスシーンで使える時計を選ぶ場合、革ベルトとブレスそれぞれのメリットとデメリットを考えてみよう。

 革ベルトは落ち着いた雰囲気が強く、やはりビジネスシーンに適している。ベルトや靴などほかの革製品と色味を合わせるのが基本ゆえ、ビジネスシーンでは黒やブラウンが基本となるだろうが、フォーマルなスーツとの相性は抜群だ。

 革ベルトは簡単に交換できるので、付け換えて表情の違いを楽しむなど、上級者っぽい遊びもできる。カラーはもちろんだが、素材にしてもカーフやコードバンなどの定番からアリゲーターやガルーシャなどのエキゾチックレザーまで選択肢の幅が広く、それぞれの風合いを楽しめる点も人気の理由だ。

 

1本持っておくと強いブレスタイプのビジネスウオッチ

 一方、ブレスタイプは、オンとオフの両方で使える守備範囲の広さがポイントだろう。ビジネススーツだけでなく、カジュアルファッションにまで合わせられるフレキシブルさは大きな魅力だ。
 水や汗汚れにも強いので夏場も安心して使えるし、耐久性が高いので少々手荒に扱っても大丈夫という安心感もある。通常の使い方であれば、交換しなくてはならないほどブレスレットを消耗することはまずないはずだ。

 革ベルトは消耗品なので、毎日腕に触れる腕時計であれば消耗のスパンも早い。特に汗をかきやすい夏は着けるのを躊躇する人もいるくらいで、大事に使っても1年程度で交換するべきだろう。使い込みすぎてボロボロになった革ベルトほど貧相なものはない。
 しかも時計本体がそれなりに高価なら、革ベルトもそれなりの品質でないと釣り合わないので、交換にはそこそこのコストがかかる。一般的にブレスタイプよりもベルトタイプの時計のほうが販売価格は安いが、キレイな状態で維持していくとなるとランニングコストがかかるのだ。

 こうした側面を考えると、ビジネスシーンでも長く使っていく時計としては、まずはブレスタイプを1本押さえておくのが無難だと思われる。

 また、ブレスタイプの腕時計は、時計本体と同様に各ブランドの加工技術が顕著に現れる部分だ。コマの構造やポリッシュなどの仕上げ、そしてブレス全体のデザインなど、クオリティの高い時計はブレスレットに関しても高い品質をキープしている。
 今回はそうした観点から、ブレスタイプのビジネスウオッチを3本ピックアップしてみた。

編集部:船平レコメンド
OMEGA オメガ
1957 トリロジー レイルマスター マスター クロノメーター 60周年リミテッド エディション

 レイルマスターの名前が示すように、もともとは1957年に鉄道従事者用の時計として生まれたシリーズ。製造期間が非常に短かったために半ば伝説の時計となっていたが、2017年に初代モデルの復刻版が発表され、デザインや機能がモダンに進化した定番モデルもシリーズに加わった。
 そのなかでもこちらはオリジナルのレイルマスターの雰囲気を強く受け継いだ限定モデルで、38mmというやや小さめのケースに、日に焼けて褪色したようなインデックスの文字盤を合わせてヴィンテージな雰囲気を高めている。鉄道時計をルーツに持つだけに、視認性の良さと耐磁性能の高さが機能的な特徴で、ビジネスシーンでの使用にも適している。
 ステンレススチールブレスはオリジナルよりも大幅に強度が増しており、さらにレザーベルトとナイロン製のNATOベルトも付属する。

【SPEC】
■Ref.220.10.38.20.01.002。SS(38mm径/12.7mm厚)。6気圧防水。自動巻き(Cal.8806)。世界限定3557本。80万3000円(税込)

【船平のRecommend Point】
「一見するとスーツでも着けやすいシンプルなデザインですが、初代レイルマスターを再現した意匠が、わかる人にはわかる、特別感を主張。手首に納まるケース、やや薄型に仕上げたブレスレットにより装着感も良好です。高精度かつメンテナンス性の高いマスター クロノメーター ムーヴメントは55時間パワーリザーブを備えており、デザイン、機能の両面でビジネスライフをサポートしてくれるモデルだと思います。(船平)」

【問い合わせ先】
オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400
オメガ公式サイト
https://www.omegawatches.jp

 

編集部:佐藤レコメンド
VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン
オーヴァーシーズ


 オーヴァーシーズは世界三大時計ブランドの一角を成す同社が手がけるスポーツラインで、1996年と比較的後発ながらハイレベルな作り込みで高い支持を得ている。ベゼルやブレスに同社のアイコンとなっているマルタ十字をあしらい、シンプルなフェイスながらその存在感は抜群。ビジネスシーンからオフタイムまであらゆるシーンに対応してくれそうだ。
 ムーヴメントはスイス最高峰の技術認証でもあるジュネーヴシールを取得。ステンレススチールブレスのほかに、アリゲーターベルトとラバーベルトが付属し、同社独自のインターチェンジャブル・システムによって簡単に付け替えが可能。ブレスも革ベルトも両方楽しみたいという欲張りなユーザーにはうれしい配慮だ。

【SPEC】
■Ref.4500V/110A-B483。SS(41mm径/11mm厚)。15気圧防水。自動巻き(Cal.5100)。233万2000円(税込)

【佐藤のRecommend Point】
「ラグジュアリースポーツに分類される時計ですが、他ブランドのものよりドレッシー雰囲気が強く、スーツスタイルを格上げしてくれそうなところに引かれました。価格はかなり高額ですが、インターチェンジャブル・システムの採用でブレスのほか、付属のアリゲーターベルトとラバーベルトの付け換えが簡単に楽しめることを考えると、魅力的な選択肢ではないでしょうか(佐藤)」

【問い合わせ先】
ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
ヴァシュロン・コンスタンタン公式サイト
https://www.vacheron-constantin.com/jp

 

編集部:堀内レコメンド
IWC アイ・ダブリュー・シー
インヂュニア・オートマティック

 1950年代に高い磁気環境で働くエンジニアのために開発されたモデルで、PCが手放せない現代ビジネスパーソンのニーズに応える4万A/mもの高い耐磁性能を誇るモデル。
 現行モデルは2017年にリリースされ、40mmという程良いサイズのケースに、カレンダー表示のみのシンプルな3針ダイヤルを合わせており、スムースベゼルのポリッシュ仕上げなどにIWCらしい気品が感じられる。
 ブレスはインヂュニアのために新開発されたもので、サテンとポリッシュの2種類の仕上げを使い分けて美しく仕上げており、理知的な雰囲気をうまく高めている。ブレスの質の高さに加え、ケースの厚さも10mmに抑えられているので、装着感の良さにおいても評価は高い。

【SPEC】
■Ref.IW357002。SS(40mm径/10.3mm厚)。12気圧防水。自動巻き(Cal.35111)。68万7500円(税込)

【堀内のRecommend Point】
「ドット夜光など1950年代の初期インヂュニアを思わせるデザインが個人的にツボ。耐磁性を前モデルよりも落としているものの、そのぶんケースが薄くなり、さらにブレスの着け心地も良好なため、普段使いしやすくなっています(堀内)」

【問い合わせ先】
IWC
TEL:0120-05-1868
IWC公式サイト
https://www.iwc.com/ja

構成◎佐藤杏輔(編集部)/文◎巽 英俊

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