【ロレックス】通信 No.039|(続編)サブマリーナデイト、最近の実勢価格について考察する。

 前回のNo.038では「サブマリーナデイトは、なぜ多くの支持を集めるのか?」と題して、サブマリーナデイトの人気の理由について触れたが、今回はその続編として、購入する際に最も気になるであろう、並行輸入店での現在の実勢価格についてみていきたい。

 まずはサブマリーナデイトの最近の実勢価格の推移からチェックしてみよう。ページ中ほどにあるグラフは当サイトで公開している“週間ロレックス相場”に掲載しているサブマリーナデイトの2011年からの推移をグラフ化したものだ。

 調査を開始した時点で50万円台後半と当時の国内定価(消費税5%換算で73万5000円)よりも2割ほど安く買えた実勢価格は、どんどん値上がりを続け19年5月に140万円超えとなり、一時は11年の3倍にまで高騰した。

 しかし、その後一転して下落、9月までの3カ月間で20万円以上も値下がりし120万円台前半に。しかしこれも持続せずに再び上昇に転じて5月の相場に迫る勢いで上がり続けるなどかなり値動きは激しかった。

当サイトの「週間ロレックス相場」に掲載さているサブマリーナデイトの2011年から20年5月までの実勢価格の推移

 そして、そこへ新型コロナウイルスである。拡散防止により世界的に経済や消費の停滞が顕著になり始めた2月下旬から一気に急降下、直近5月1日の定点観測によると実勢価格の安値は123万円と、今年になって最も高かった2月中旬の実勢価格137万円と比較すると、わずか2カ月間で15万円近くも下がったことになる。

 19年の乱高下は、インバウンド需要、株高の一方で並行輸入に大きく関係する香港の情勢や韓国との関係悪化も影響するなど様々な要因が絡んで高値傾向だったが、19年6月から9月にかけての下落は、上がりすぎた実勢価格に対して一般の時計ユーザーがついていけず、いわゆる“揺り戻し”の状態だったのではないかとも言われていた。

 しかしながら、今回の値動きはそれらとは明らかに違い、消費の停滞により需要自体が減っているからにほかならない。そして今回、緊急事態宣言はさらに延長されることがほぼ確実となった。そうなると気になるのが今後さらに下がるのかということだろう。

 そこで、並行輸入店3軒に電話取材してみたところ、このサブマリーナデイトについては、現時点で流通量が減っているわけではないので、消費の停滞が続くとなると多少は下がるかもしれないものの、これからの1カ月間で大幅に下落したり、あるいは上昇したりするということは、おそらくないのではないか、という回答だった。

  なお、現在は都内の並行輸入店でも営業を自粛しているところは少なくない。よって、新コロナウイルス拡散防止のためにも外出は控えてWEBサイトでチェックしてほしい!

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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