【ロレックス】通信 No.055|[第1回]意外と知られていないオイスター パーペチュアルのこと!

オイスター パーペチュアル。実は世界初の防水腕時計としてロレックスの名声を高めた、1926年発表の初代オイスター直系モデルなのである

 これまでずっと異常に高騰しているスポーツモデルを中心に取り上げてきたため、ベーシックなコレクションに目を向けてみたいと思う。そして今回から3回にわたって取り上げるのはオイスター パーペチュアルだ。

 ロレックスが展開するコレクションのなかで、最もベーシックかつ廉価であり、ビギナー向けのエントリーモデルとしてラインナップしてきたオイスター パーペチュアル。昔からロレックスといえば、デイトナやサブマリーナーなどのスポーツ系ばかりに人気が集中していることから、正直あまり気にしていないため、現行モデルについて知らないという人も多いのではないだろうか。

 このロレックスのエントリーモデル系は、確かに2000年代前半まではクロノメーター認証を受けていない自動巻きムーヴメントが搭載され、しかもサイズも34mmとメンズモデルにしては物足りなさがあった。しかし、08年にそれまでデイト付きだけだったオイスター パーペチュアルにノンデイトタイプが36mm径にサイズアップされて久しぶりに復活。加えてすべてクロノメーター化された。そして12年以降に登場したモデルからは、ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイまで採用されるようになったため、性能面についてはいまや何ら遜色はない。

右から39mmのRef.114300、36mmのRef.116600、そして34mmのRef.114200だ。文字盤のカラーバリエーションも非常に豊富で1サイズごとに最低でも5色が揃う。写真の色はレッドグレープ。全サイズで展開されている唯一のカラーだ

 そして、15年からは36mmサイズに加えて34mmと39mmが新たに加わった。39mmといえばエクスプローラー I と同じサイズ。つまりサイズ的な物足りなさもこれで解消されたことになる。

 ムーヴメントには、最新の3200系ではないが、39mmモデルは現行エクスプローラー I と同じでパラフレックス ショック・アブソーバーを備えたCal.3132。一方の36mmと34mmはサブマリーナーで日付けを装備しないRef.114060と同じCal.3130を搭載している。

 なお、外装面はすべてステンレススチール仕様のみ。ベゼルも1種類でシンプルなドームタイプだけだ。欠点というほどでもないが強いて挙げるとすればひとつ。それはオイスターコレクションのほとんどに装備されているクラスプのセーフティー機能やブレスのエクステンション機能もなく、極めてシンプルな仕様という点だけだろう。

 ちなみに国内定価は39mmが59万9500円。36mmは56万6500円。そして34mmは53万2400円だ。気になる実勢価格だが、39mmで若干のプレミアム価格。36mmと34mmは国内定価と同じぐらいか若干上回る感じで推移している。

 このオイスター パーペチュアル。選ぶポイントはサイズの違いだけかと思われるかもしれないが、実はサイズごとにそれぞれ特徴がある。そこで、次回からは39mmと36mmの2モデルをピックアップし、それぞれ順に選ぶ際のポイントについて解説していきたいと思う。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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