【各15本のみ】総編集長・菊地が80年代デッドストックのスイス製手巻き時計を再生させたシリーズ3作目!

 デッドストックのスイス製手巻き時計を再生したアウトラインの“1980リビルドシリーズ”。前回11月7日の記事に引き続き同シリーズ3作目となるレクタンギュラー138BLという新作を今回紹介させていただきたい。

 10月下旬に取り上げた同シリーズのムーンフェイズクロノグラフの記事でも触れたのだが、これは日本のとある輸入商社で昨年11月に偶然見つかったもので80年代には実際に日本で販売されていた代物だ。

 そして、発見されたうちの製品化が可能だった33本に対してリデザインを施し、筆者が展開する時計ブランド“アウトライン”で約1年かけて製品化。当時の手巻きムーヴメント(中の機械)とケースはそのまま活用して、文字盤デザインと時分針をすべて作り直したというわけだ。

アウトライン・レクタンギュラー138BL。(ゴールド)Ref.20203-5。(シルバー)Ref.20203-4。ともに真鍮ケース(メッキ、裏ブタはSS)。ケースサイズは23.5×37mm。非防水。手巻き(Cal.FHF138)。各13万2000円

 さて、このモデルの魅力はそもそもケースの作りにあった。側面に段差を設けた通称ステップドタイプのケースが採用され、加えて12時と6時位置にはさりげなくちょっとしたオーナメントがあしらわれるなど、時代を感じさせる造形が施されていた。しかも、このオーナメント自体は別体で取り付けられたもので、作りも凝っていたのだ。

 そのため文字盤デザインは、この装飾的なケースに対してそれをおさえる意味で、あえて地色にブラックを採用しつつ、インデックスに太めのアラビア数字を使い、文字盤デザイン自体を男っぽく存在感のあるものにしたのである。

 角形時計の場合にドレスウオッチとしてフォーマルなイメージが強いからなのか、文字盤にはホワイトやシルバーなど白っぽい色を採用することがほとんどで、ブラックを使うことは極めて少ない。その意味では新鮮なうえに意外にも全体が引き締まっていい感じに仕上がっていると思う。

(上)ゴールドケース(下)シルバーケース。ケースサイズは23.5×37mmと小振りのためまさにサイズ感はアンティークの雰囲気

 実のところ開発段階では同じデザインで文字盤中央のみをグレーにしたツートンダイアルにもチャレンジしてみたのだが、それはそれで魅力的なデザインではあったものの、全体の古典的な雰囲気に対してモダンな印象がだいぶ強まったため、今回はブラック1色を採用した。

 さて、搭載するのは小振りな手巻きムーヴメントを得意とし、1940年代にはロレックスの手巻きモデルにも採用されていたほどの歴史あるムーヴメント専業メーカー、フォンテンメロン社の手巻きキャリバーFHF138。未使用のデッドストック品ではあるが、そのまま使うのではなくすべてオーバーホールを実施し、調整を行なったうえで組み上げられている。そのため30年以上経ってはいるものの、ムーヴメントについては1年保証が付く。

1793年にスイスで創業したムーヴメント専業メーカー、フォンテンメロン社の手巻きキャリバーFHF138を搭載。現在は生産を終了しているデッドストックのオールドムーヴメントである

 ちなみに定価は各13万2000円。冒頭でも触れたがデッドストック品のため製品化できたのは、シルバータイプが15本、ゴールドタイプが18本のみで発売は12月中旬を予定している。なお現在、そのうちの各10本をクラウドファンディングサイト「WATCH Makers(ウオッチメーカーズ)」で先行予約を受け付中、特典として定価の10%OFFで提供している。よかったらそちらもチックしてみてほしい。

 

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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