菊地の【ロレックス】通信 No.074|並行輸入店に聞きました。何が売れましたか!ベスト10|6位〜10位

 みなさん。あけましておめでとうございます。

 さて、2021年最初のロレックス通信は2010年から2020年までの過去11年間をとおして最も売れたロレックスの総合ランキング・ベスト10を今日と明日の2回に分けてお届けしたいと思う。1回目の今回は6位から10位まで。

 このランキングはどのようなものかというと、筆者が総編集長を務める時計専門誌「パワーウオッチ(POWER Watch)」において現在発売中である1月号(No.115)で実施している「2010-2020年版 本当に売れた腕時計ランキング・ベスト20」からロレックスだけを抜き出して1位から10位としたものだ(本誌のランキングではロレックス以外のブランドも含まれている)。

 この「本当に売れた腕時計ランキング」は、実のところ2002年から毎年11月売りの1月号で実施しているパワーウオッチ恒例の人気企画。並行輸入店へアンケート調査を実施し、その集計をもとにその年の売れ筋モデルをランキング形式で紹介するというものだ。

 そして、今号のパワーウオッチ本誌では、2020年という切りのいい年だったため、2010年以降の動向を振り返るという意味から、年度ごとのベスト20から集計し11年間の総合ランキングとして1位から20位までを選出したことに加えて、2010年以降の各年のベスト10も紹介している。ぜひそちらも見ていただけたらうれしい。

 では早速6位から10位を見ていきたい。なお順位表示の横のカッコ内の順位は、ロレックス以外のブランドを含めた総合順位を表している。

6位(総合6位)|GMTマスター II  Ref.116710LN(生産終了)

Ref.116710LN 。SS(40mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3186)

 2007年から19年まで製造された旧型GMTマスター II 。デザインがモダンになったことで、それまでの不人気さをいっきに解消し人気モデルに浮上。後に黒青ツートンベゼルのバリエーションが追加されて以降、GMTマスター II 自体が再注目されたことから、各年のランキング上位にも名を連ねるようになった。

 19年に実施されたGMTマスター II のモデルチェンジで、単色ベゼルのラインナップがなくなってしまったため、この116710LNに今後、ますます注目が集まる可能性は高い。中古価格相場 120万〜 170 万円

7位(総合7位)|サブマリーナー Ref.114060(生産終了)

Ref.114060。SS(40mm径)。300m防水。自動巻き(Cal.3130)

 このデイト表示のないサブマリーナーは、すっきりとしたデザインということと、デイトが付いていなかった最初の頃の雰囲気に近いことから、以前より一定の支持は獲得していたものの、2010年代前半はランキングの上位20機種に入ることがほとんどなかった。

 しかし、10年代後半になってロレックス相場が高騰したことを受け、デイト付きのサブマリーナーデイトも高騰。それよりも若干割安なノンデイトタイプの需要がいっそう増し、総合的にも上位にランクインするようになった。ちなみにサブマリーナーデイト同様、20年にモデルチェンジが実施され、このRef.114060は生産終了となった。新品実勢価格134万〜150万円

8位(総合9位)|エクスプローラー II  Ref.216570

Ref.216570。SS(42mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3187)

 2011年に約20年振りにリニューアル登場を果たした現行のエクスプローラー II は、大振りの24時間針など1970年代のファーストモデルのデザインが採用されて話題となった反面、それが見た目に個性的なため、発売当初の12年には6位に入っているものの、それ以降は総合でも10位前後とスポーツモデルにしてはあまり人気が奮わなかった。

 それが2020年の調査では6位と上位にランクインしたためここでだいぶポイントを稼いだことがこの結果につながっている。いまだに以前の自動巻きムーヴメントのためモデルチェンジ候補のひとつ。この点も多少は影響しているのかもしれない。国内定価87万5600円/新品実勢価格 118万〜128万円

9位(総合11位)|シードゥエラー・ディープシー Ref.116660(生産終了)

Ref.116660。SS(44mm径)。3900m防水。自動巻き(Cal.3135)

 意外だったのがこのディープシーである。3900mという驚異的な防水性能を誇るため、ケース径44mmにケース厚は18mmとお世辞にも日常使えるような大きさとは言えない。にもかかわらず今回ランクインしたこのモデルは、グラデーションカラー文字盤を採用した異色なモデルとして2014年に発表された旧型レファレンスだ。ジェームズ・キャメロンの偉業を称える記念モデルとして、公式WEBサイトで突然発表されたことでも大きな話題を集めた。

 登場してからというもの人気ランキングではだいたいが10から15位といったところ。ただ、リリースされた14年の8位、15年には5位と上位にランクインしたこともあって今回9位という結果となった。中古価格相場 150万〜160万円

10位(総合12位)|エクスプローラー I  Ref.114270(生産終了)

Ref.114270。SS(36mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3130)

 2001年から10年まで生産された現行モデルのひとつ前の旧型エクスプローラー I である。現行との最大の違いは3mm小さい36mm径というケースサイズだ。着けやすい絶妙なサイズ感に加え、ファーストモデルと同じサイズという点でとてもバランスが良く人気はいまだに根強い。

 11年間を遡ってみると年度によってベスト10入りしているときもあれば20位以内からランク落ちしていることもあるため順位の落差は大きいことから、今回はギリギリの10位という結果となった。ちなみに2020年は8位と上位にランクインしている。中古価格相場 65万〜90万円

 さて明日(2021年1月3日)は1位から5位を発表する(午前7時10分配信)。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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