菊地の【ロレックス】通信 No.091| 愛好家が注目するデイトナの2021年新作“メテオライト”ってなんだ!

 去る4月7日の新作発表を受け、コンビモデルが新たに加わった小振りサイズの新型エクスプローラー I に注目が集まっているが、実は時計愛好家の間で「これはカッコいい」とにわかに話題を呼んでいる新作がある。それはデイトナのメテオライト文字盤だ。

 このメテオライト文字盤だが、デイトナに初めて採用されたのは2003年のこと。ホワイトゴールドモデルのRef.116509と革ベルト仕様のRef.116519(下の写真)がラインナップしていた。

旧型のデイトナに採用されていたメテオライト文字盤。革ベルト仕様のRef.116519とブレス仕様のRef.116509があった

 メテオライト文字盤自体はかねてより人気の文字盤には違いないが、今回はインダイアルとベゼルに黒を採用し、旧型に比べるとよりメテオライトが引き立つデザインになったこともあって、さらに評価が高まったというわけである。恐らくは今後人気が高まることは必至だろう。

 ちなみにこのメテオライトは、ここに取り上げたホワイトゴールドにオイスターフレックスタイプのRef.116519LN(360万6900円)のほかに、ブレスレットタイプとして、イエローゴールドのRef.116508(433万9500円)とエバーローズゴールドのRef.116505(433万9500円)がラインナップする。

新型のメテオライト文字盤。ベゼルとインダイアルが黒になったことで、より神秘的な雰囲気が強調されているうえ、デザインとしても素直にカッコいい

 最後に、そもそもメテオライトって何なのかについて触れておくと、いわゆる何百万年も前に爆発した小惑星。つまり太陽系の彼方から飛来した隕石のことである。主に鉄とニッケルからなる天然の地球外物質で、それが約100万年に摂氏数度という気の遠くなるほどの時間をかけて冷却され、次第にニッケルが結晶化して分離、内部にウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる特殊な模様が作られる。メテオライト文字盤の美しい網目模様は地球上では再現できないものなのである。その意味では男のロマンをくすぐられる神秘的な魅力が多分にあると言えるのだ。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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