芸能人の愛用時計

じゅんいちダビッドソン-男の肖像時計の選択(パワーウオッチNo.116)

フランク三浦は30本以上所有。人気のスマートウォッチもちゃんと所有している。「スマートウォッチっていっても、機能はよそのと比べると本当にしょぼいんですよ。でもそんなところが楽しいんですよね」

 
 じゅんいちダビッドソンさんといえば、フランク三浦の広告キャラクターとしてよく知られている。

「最初は先方からご連絡いただいたんですよ。フランク三浦のことはずっと以前から知っていました。フランク三浦の取説を読み上げるだけっていうネタをやっていたんですが、完全非防水だとか、落とすと壊れるとか、ただ読み上げるだけでも成立するくらい面白いんで(笑)。僕自身が本田圭佑選手のモノマネで出てきたわけだし、そんなところにシンパシーを感じてくれたんじゃないかな。広告キャラクターをしている間は、他社の時計をしないようにしておこうと決めています。もちろん趣味のキャンプの時も使ってますよ! 完全非防水なので気をつけながらね(笑)」

 腕時計との出合いは高校生のとき。それ以来様々な腕時計を愛用してきた。

「高校入学する前の春休みに初めてアルバイトして稼いだお金があったんです。梅田を歩いていたら露店で金のパチモノ腕時計を売っていて、そのバイト代で買ったのを覚えてますね。育ったところが尼崎で、周囲に金のアクセサリーをジャラジャラさせていたやんちゃな先輩が多かったんですよ。当時はそれがカッコいいと思っていたんですよね。しばらくしたら、あんまりカッコ良くないんちゃう?って気づきましたけど。本田選手のモノマネでR1グランプリで優勝したときは、本田選手はカルティエと契約していたんですよ。僕もカルティエの時計を買わされそうになりましたけど、何百万円もするからムリや!って逃げたこともあった(笑)」

 高級時計にまったく興味がないわけではないのだが、何事にもハマりやすい性格ゆえに、あえて手を伸ばさないようにしているのだという。

「スーツ姿で冠婚葬祭やパーティーに出る機会もたまにあるし、そういうときに一個何か他のももっといたほうがええかなと感じる事もあるかなぁ(笑)。ただ、なかなか買うまでの踏ん切りはつかないですね。僕はヴィンテージものが好きなんです。趣味のキャンプ用品にしても、何十年も前のランタンとかをわざわざ探して実際に使っているし、クルマも古いアメ車に乗ってますしね。前のマネージャーがホイヤーの古い四角い時計(モナコ)を買っていたんですが、あれはすごくカッコよかったな。ロレックスの古いモデルもいいなと思うんですが、集め始めるとハマって大変なことになりそうですよね」

 

じゅんいちダビッドソン(芸人
JUNICHI DAVIDSON 1975年2月4日、兵庫県生まれ。大学卒業後にお笑い芸人を目指して上京し、97年にコンビ芸人“アルパチ”としてデビューするも早々に解散。2000年には同じくコンビ“ミスマッチグルメ”を結成するが、11年に解散してピン芸人に転向。13年ごろからサッカー選手の本田圭佑のモノマネで徐々に知名度を上げ、15年にR1グランプリで優勝して一気にブレイク。多くのバラエティー番組に出演する一方で、最近は趣味のアウトドアでも注目されており、キャンプ動画を配信しているYouTubeチャンネルが人気を集めている。

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