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わずか1カ月強でこんなに変わるとは! 最も高騰したモデルランキング2|【ロレックス】通信 No.123

 10月31日のロレックス通信No.118でお届けした「調べてみた!最も高騰したモデルランキング」からまだ1カ月強しか経っていないというのに、人気スポーツモデルの実勢価格がとんでもないことになっている。

 下に前回(第118回)に掲載した2020年11月から2021年10月までの1年間の値上がり額ランキングと、今回は同じく12月上旬までの1年と約1カ月ちょっとを含めた値上がり額の両方を掲載させていただいた。

 驚いたことにデイトナ、ヨットマスターロジウム、そしてグリーンサブの3モデルについてはこの1カ月強の間で急上昇。そのためヨットマスターロジウムが5位から3位に、グリーンサブが10位から6位に順位が上昇。1位のデイトナに至ってはさらに41万円も一気に高騰した。


特に人気の高いデイトナの白文字盤の直近の実勢価格は490万円。1年間で150万円も実勢価格が値上がりした

 ちなみに、ここに掲載したデイトナの数字は、黒文字盤タイプで人気の高い白文字盤で調べると、現在の実勢価格が490万円と500万円に迫る。そのため1年ちょっとで150万円以上も値上がりしたことになり、まさに異常どころではなくなっているのだ。

 並行輸入店に聞くととにかくモノがないらしく、しかも入荷してもすぐ売れてしまううえ、ロレックスについては日本だけでなく世界的に見ても相場は同じ状況のためどうにもならないとのこと。

 世界最大の高級時計のECサイト「Chrono 24」に聞いたことがあるが、12月から1月にかけては世界的に見ても需要が最も高まる時期らしく、こういったことも含めて考えるとこの状況がどこまで続くのかはまったく予測はつかない。

【グラフ】人気11モデル、2020年11月〜2021年12月の推移をグラフでチェック!

【並行輸入市場における1年間の値上がり額ランキング】
■2020年11月〜2021年10月まで
1位、デイトナ・・・93万円
2位、GMTマスター2(青赤ベゼル)・・・51万円
3位、エクスプローラー II ・・・45万円
4位、サブマリーナーデイト・・・33万円
5位、ヨットマスターロジウム・・・31万円
6位、ミルガウス・・・28万円
7位、エクスプローラー・・・24万円
8位、エアキング・・・23万円
9位、デイトジャスト・・・19万円
10位、サブマリーナーデイト(グリーンベゼル)・・・15万円
11位、ディープシー・・・11万円

■2020年11月〜2021年12月まで(カッコ内数字は2カ月間の変動額)
1位、デイトナ・・・134万円(+41万円)
2位、GMTマスター2(青赤ベゼル)・・・63万円(+12万円)
3位、ヨットマスターロジウム・・・57万円(+26万円)
4位、エクスプローラー II ・・・46万円(+1万円)
5位、サブマリーナーデイト・・・39万円(+6万円)
6位、ミルガウス・・・36万円(+8万円)
6位、サブマリーナーデイト(グリーンベゼル)・・・36万円(+21万円)
8位、デイトジャスト・・・30万円(+11万円)
9位、エクスプローラー ・・・24万円(+0万円)
10位、エアキング・・・22万円(−1万円)
11位、ディープシー・・・14万円(+3万円)

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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