【気になるちょい古時計|No.02】 2006年に登場したパネライとフェラーリとのコラボモデル

 当時注目されたものの現在はディスコン(生産打ち切り)となっている2000年前後の時計にフォーカスするこの企画。その第1回はIWCとプラダとのコラボレーションモデル、GSTクロノクロノグラフ オートマティック for PRADAを紹介した。

 そして2回目の今回は、パネライとフェラーリとのコラボモデルを取り上げる。その名も“フェラーリ・エンジニアド・バイ・オフィチーネ・パネライ”だ。

 当時デカ厚ブームで勢いに乗るパネライとクルマの頂上ブランドとして君臨するフェラーリという2大イタリアブランドのコラボレーションということもあって、スタートした2006年当時はかなり注目を浴びたことは言うまでもない。

レギュラーコレクションの中でも特に目を引いたのが文字盤カラーにイエローを使ったこのRef.FER00011だった

 このコレクションが出るまではフェラーリといえばジラール・ペルゴの印象が強かったが、パネライの場合は、文字盤上にパネライの文字は一切なく、フェラーリの象徴である跳ね馬とFerrariのロゴタイプだけというものだった。そして名前も“フェラーリ・エンジニアド・バイ・オフィチーネ・パネライ”、つまり独立したブランドとして設立されている点が大きな違いである。

 ケースもルミノールマリーナなどと共用しているわけではない。パネライに象徴されるリューズプロテクターを廃し、フォルムもクッションケースをベースにしつつもフェラーリ専用に作られていた。

 コレクションには2種類が用意されており、ひとつは今回取り上げた跳ね馬とFerrariのロゴタイプをあしらったグラントゥーリズモコレクション。もうひとつはワークス・レーシングチームのスクデリアに象徴される、イタリア国旗と跳ね馬の黄色いエンブレムを12時位置に配したスクデリアコレクションである。

 跳ね馬のモチーフだけというのはよくあるが、Ferrariの欧文ロゴタイプやスクデリアの黄色いエンブレムはそれだけでもグッと惹かれる人は少なくないのかもしれない。

 ラインナップは各コレクションともに、3針、GMT、クロノグラフ、そしてラトラパンテ(スプリットセコンド)クロノグラフの4タイプで2010年頃まで展開されたようである。

 ちなみに写真のクロノグラフタイプのUSED品で現在50万円前後の実勢価格で流通している。

【写真】 Ref.FER00011の細部とスクデリアコレクションはこちら!

フェラーリ・エンジニアド・バイ・オフィチーネ・パネライ
グラントゥーリズモコレクション
■商品データ
型番:Ref.FER00011
素材:ステンレススチールケース
ケース径:45mm
防水性:10気圧防水
駆動方式:自動巻き
その他:クロノグラフ(30分積算計)、スモールセコンド(9時位置)
当時の税抜き参考定価85万円(2009年当時)

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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