意外と知らない時計知識

Q48.腕時計のカレンダー機構にはどんな種類があるか知っている?

A.デイト、デイデイト、トリプルカレンダー、年次カレンダー、永久カレンダーの大きく五つある

 時計には時刻表示以外にも日付けや曜日などを表示する“カレンダー機構”を装備したものがある。
 それらは小窓を設けそこに日付け表示のみ、あるいは曜日までを表示するタイプがスタンダードだ。
 さらに同じ日付け表示でも、小窓ではなく文字盤に設けられた1から31までの数字を針で指し示すポインターデイトと呼ばれる方式なども存在する。

IWCの永久(パーペチュアル)カレンダーモデル。クロノグラフに加え多くのカレンダー機能が搭載されている

 カレンダー機構の主なものは以下の5種類に大別される。
・デイト表示タイプ
日付け表示のみのタイプ
・デイデイト表示タイプ
日付け表示に加えて曜日表示も付いたタイプ
・トリプルカレンダー表示タイプ
日付け表示、曜日表示、月表示の三つの表示機能を、ひとつの文字盤内に備えたタイプ
・年次(アニュアル)カレンダータイプ
1年間の大の月(31日)・小の月(30日)を自動判別して日付けを送ってくれるタイプで、通常28日までしかない2月のみは手動で操作する必要がある
・永久(パーペチュアル)カレンダータイプ
毎月の日数の違いや閏年の調整などもすべて自動的に行ってくれる複雑なカレンダー機構を備えたタイプ。現在発売されている永久カレンダーは、西暦2100年まで無調整のものが多い

 

文◎松本由紀(編集部)

 

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