【意外と知らない時計知識番外編】クォーツ時計でよくあるトラブル、気を付けるべきポイントとは

 時計に関する様々な疑問を一問一答で紹介する本企画。今回はややテイストを変えて、高級腕時計専門誌パワーウオッチで連載中の“腕時計のかかりつけ医”、出張版をお届けする。
 腕時計のかかりつけ医は小誌の読者アンケートで寄せられた疑問を、日々時計の不具合と向き合う修理技術者に質問、解決する企画だ。

 今回はこれまで取り上げた記事のなかから、クォーツ時計によくありがちな三つの疑問についての修理技術者の解説を紹介する。

 

Q.時間が遅れる・進むようになってしまった
「時間の遅れ、進みは磁気帯びがいちばん考えられます。磁気帯びは磁気を抜かない限り直りません。よく勘違いされている方もいますが、機械式時計だけでなく、クォーツ時計であっても磁気帯びは発生します。パソコン、テレビ、スピーカーなど、日常生活において磁力が時計に影響を与える場面は多いため、これらの製品の近くには意識的に時計を置かないようにしましょう。ほかには油切れ、回路不良などがあり、回路不良となるとパーツをストックしていない修理店であればメーカー行きとなってしまい、時間も料金も大幅に掛かってしまいます」

Q.時計が止まり、針が動かなくなった
「考えられる一番の原因は電池切れ。この場合はお近くの修理店でも良いので速やかに電池交換を行いましょう。ほかには油切れ、強い衝撃が加わる、水が入ってしまったなども挙げられます。クォーツ時計の動力部はモーターではありますが、機械式時計同様、針は歯車で動かすためムーヴメントに油を差しています。油が劣化すると時計の寿命は縮まってしいます。長く使っていきたいのであれば、クォーツ時計であっても定期的なオーバーホール(周期は5〜6年)を行いましょう」

Q.秒針が4秒刻みで動く
「この現象はもう少しで電池が切れるというサインです。メーカーによって異なりますが、基本的に一定して2〜5秒ずつ動きます。ただしもう少し使える、と気にせずに放置した場合は内部故障にもつながってしまうため、早めの電池交換をおすすめいたします。また、規則的に2〜5秒ずつ秒針が動くのではなく、変則的に動く場合は電池切れのサインではなく故障の可能性が高いです。この場合はオーバーホール、および回路交換が必要となるため、電池交換よりも修理費用が高額になります」

 

文◎松本由紀(編集部)

 

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