カジュアル時計 編集部セレクション

【オンリーワンを楽しめる】こだわり派ユーザー向けのカスタムウオッチブランド3選

 ケース、文字盤、針、ストラップなど、パーツを自由に組み合わせて自分好みの時計に仕上げることができるビジネスモデルが人気を集め、いまではカジュアルウオッチの新ジャンルとして定着した感のある“カスタムウオッチ”。日本のマーケットでは2014年以降、小規模ブランドによるカスタムウオッチを徐々に見かけるようになったが、近年になってG-SHOCKなどのメジャーブランドもこのジャンルに参入し、いっそう盛り上がりを見せている。

 醍醐味は、自分の好みやスタイルに合わせたパーツの組み合わせを楽しめる点だが、ほかの人と被らない“オンリーワン”を追求できる点も大きな魅力だろう。カスタムウオッチの場合、カスタマイズできるパーツの種類が多ければ多いほど自由度は増すし、オンリーワンの魅力も増すというわけだ。
そこで今回は文字盤や針などといったパーツも細かくカスタマイズできる、こだわり派ユーザー向けのカスタムウオッチブランドを紹介する。

 

MOTO-R(モトアール)

SPカスタムモデル(写真右下のモデル)。ステンレススチールケース、ラバー×レザーストラップ。ケース径44mm。10気圧防水。クォーツ。7万2490円(メーカー組み立ての場合+3300円)

 ケンテックスが立ち上げたサブブランドであるモトアールは、その名から連想されるとおり、バイクライフをより楽しく豊かにすることをコンセプトに、二輪ライダーのために設計・開発されたスポーツウォッチを展開している。同ブランドが展開するSPカスタムモデルは、ベゼル、ミドルケース、裏ブタ、ラグなど、構成パーツを可能な限り、別体構造とすることで、カスタマイズの幅を広げた。その組み合わせは最大5000億とおり以上というから驚きだ。

 バイク乗車中にリューズが邪魔にならないようレフティー仕様になっているほか、優れた耐震性能を備えるなど二輪ライダーが必要とする機能や仕様となったカスタムウオッチで、クロノグラフモデルと3針モデルが展開される。ヘッド、ベゼル、裏ブタ、さらにはビス留めといった細かなパーツまでもカスタマイズが可能だ。またパーツ単体でのオーダーも受け付けているため、ストラップを付け換えるように、気分やファッションに合わせて時計本体のカラーリングなどを変えて楽しめむことができる。

【問い合わせ先】ケンテックスジャパン TEL.03-5846-0811
https://www.kentex-moto-r.com

 

 

K.UNO WATCH(ケイウノ ウオッチ)

カストヴァ。ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径38mm。5気圧防水。自動巻き。6万3800円〜

 オーダーメイドジュエリーを手がけるケイウノが展開するカスタムウオッチ。ケース、文字盤、針、ストラップを自由に組み合わせて楽しむことができる機械式モデルが“カストヴァ”(クォーツモデルも展開)で、3針モデルとクロノグラフモデルが展開されている。さらにケイウノ ウオッチがすごいのは、既成パーツを組み合わせるだけでなく、デザインから起こすオリジナルパーツの製作にも対応しているところ。まさしくオンリーワンとなる腕時計が良心的な価格で手が届く。

【問い合わせ先】ケイウノ
https://www.k-uno.co.jp

 

 

UNDONE(アンダーン)

アーバン ヴィンテージ。ステンレススチールケース、ナイロンストラップ。ケース径40mm。3気圧防水。クォーツ。3万5400円

 高級スイス時計の時計技師であったマイケル・ヤン氏が2014年に創業したアンダーン。“未完成”を意味するブランド名は、カスタマイズすることによってユーザー自身が1本の時計を完成をさせてほしいという思いから。同時に時計コレクターでもあるヤン氏の審美眼が光る、高品質なカスタムウオッチが展開される。また古典的なデザインを重んじる一方で、トレンドなどにも敏感でいち早くウオッチデザインに落とし込んでいる。このアーバン ヴィンテージはドーム形の風防や2段ベゼルなど、往年のアンティークウオッチに見られたスタイルを継承し、細部に到るまでこだわりを追求して設計されたコレクション。文字盤に記された2色のスケールもいい雰囲気だ。

【問い合わせ先】アンダーン・ジャパン TEL.03-5774-1447
https://undone.co.jp

文◎堀内大輔(編集部)/写真◎水橋崇行

 

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