A.カーフ、ワニ、リザードなど様々存在する
時計のレザーベルトに用いられる天然皮革には、様々な種類が存在する。
今回はそんな、豊富にある天然皮革の種類について一部ではあるが紹介していく。
<主な天然皮革の種類>
・カーフ
生後6か月程度の仔牛の革。天然皮革で最も一般的な素材で、カジュアルから高級まで、幅広く使用される。
・クロコダイル
ワニ目クロコダイル科の爬虫類の総称。胸部の鱗(うろこ)が細かく腹部にある長方形の鱗がキレイに並んでいるのが特徴。
・アリゲーター
ワニ目アリゲーター科の爬虫類の総称。先述したクロコダイルとそれほど見た目に開きはないが、胴が長く腹部の鱗の形状がクロコダイルよりもやや長めの長方形になっている。
・コードバン
馬のお尻の革。繊維が細かいため傷がつきにくく、さらに“革のダイヤモンド”と称されるほどの光沢感と艶を併せもつ。
・リザード
トカゲの革。細かい鱗が特徴で、優れた耐久性をもつ。
・ガルーシャ
エイの革。細かいウロコが非常にユニーク。加工が難しく手間がかかるほど、表面が非常に硬いのが特徴。
文◎松本由紀(編集部)
【関連リンク】
■【Q68】ドイツの一部の高級時計にロゴマークとともに表示されている“GLASHUTTE I/SA”とはどんな意味があるのか
■【Q71】最近よく聞く“メテオライト”文字盤って何?
■【Q72】高級時計の文字盤に施される一般的な装飾のことを何と呼ぶのか
■【Q74】機械式ムーヴメントに用いられる“シリコーン製パーツ”は何がすごいのか
■【Q86】ごく限られたメーカーにのみ見られる“ジュネーブ・シール”とはなにか