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【製造当時は34mm径で500m防水を実現⁉】IWCが1980年代に手掛けた異端のチタンダイバー“オーシャン500”

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ポルシェデザイン by IWC
オーシャン 500

今回取り上げるのは、初代ポルシェ911のデザインを手がけたフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが創立したデザインスタジオ“ポルシェデザイン”と、IWCのコラボレーションによって1980年代に誕生したダイバーズウォッチ、オーシャン 500だ。

愛好家の間では、ドイツ連邦海軍(旧西ドイツ海軍)が採用した軍用ダイバーズウォッチ“オーシャンBUND”と、その民生仕様である“オーシャン2000”が広く知られている。今回紹介するオーシャン500は、それらと共通する堅牢性と高い視認性を備えつつ、34mm径のコンパクトなケースを採用したモデルである。

グレーがかったマットなチタンの質感を大いに生かした意匠的なデザインで、ケース一体型のブレスレットがどこか有機的な雰囲気を醸し出している。34mm径のコンパクトなチタンケースは、耐食性と低アレルギー性を兼ね備え、軽量化にも寄与。加えて、マットな質感のチタンケースやブレスレットは、小キズや打痕が目立ちにくいという点も見逃せない。

製造当時としては34mm径で500m防水を実現した堅牢なケースに加え、軍用時計をルーツに持ちながらも、肌なじみの良い流線形デザインを採用している点が魅力だ。現在では当時の防水性能を確保できない可能性があるため、極力水気を避けて使用することを推奨する。

【写真の時計】ポルシェデザイン by IWC オーシャン 500。Ref.3503。TI(34mm径)。自動巻き(Cal.37522)。1980年代製。30万8000円。取り扱い店/ジャックロード

【画像:滑らかな形状のチタンケースや独特な構造のブレスレットを見る(全5枚)

ケース内部には、ETA2892-2をベースとしたCal.37522を搭載。現在でも数多くのブランドが採用するETA2892系らしく、携帯精度と信頼性に優れており、比較的メンテナンス性が高い点も特徴と言える。

オーシャン2000を含む当シリーズ購入時の注意点として、前期〜中期型のブレスレットは、プッシュピンによる連結構造を採用しているため、経年によって摩耗や破損が起こりやすい。そのため、コンディションは入念に確認しておきたい。破損していない場合でも、ブレスレットに大きなガタつきや歪みが見られる個体は避けたほうが無難だろう。日常使いを前提とするのであれば、貫通式ピンを採用した後期型を選ぶのもおすすめだ。

なお注意点として、各世代のブレスレットはケースとのセット設計となっており、世代間で互換性がない点は覚えておきたい。

本個体は、中期型の2連プッシュピン仕様を採用している。構造的にはやや華奢ではあるものの、後期型のようにブレスレット側面へピン穴が露出しない、シームレスなデザインが大きな魅力と言える。

無骨なツールウォッチ感が魅力のオーシャン2000と比較されがちな本モデルだが、こちらはコンパクトかつ軽快に着用できるため、デイリーユースやスーツスタイルでの着用を考えている人にとって、有力な選択肢となるのではないだろうか。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎ジャックロード

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