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【日本各地から魅力を発信!】高品質な国産時計を生み出す注目の新鋭マイクロブランド

長きにわたり老舗のメジャーブランドが市場を牽引していた日本の時計業界だが、近年、新ブランドの誕生が相次いでいる。インターネットを活用し、企業やメーカーが直接ユーザーに製品を提供するビジネスモデルが確立したことで新興の国産時計ブランドの創設が促進され、日本の時計界はさらなる活性化を見せている。

そこでこの記事では、“Made in JAPAN”にこだわった高品質な時計を手が届く価格帯で製作している国産新興ブランドをクローズアップ。京都、福島、滋賀を拠点に日本のみならず世界中にその魅力を発信する注目ブランドを厳選し、コンセプトや売れ筋モデルを紹介していく。

 

【画像】厳選!国産新興ブランドの高品質時計


【注目の国産新鋭マイクロブランド①】
KUOE(クオ)

ブランド創設者が一瞬で虜になったクラシックデザインを現代に伝え、さらにデイリーユースとして気軽に楽しんでもらいたいという思いから、2020年に京都で設立された気鋭の国産時計ブランド。“クラシックウオッチの魅力を京都から世界へ”というスローガンのもと、価格以上の質感を備えたモデルを、1万円台からラインナップしている。

同社の特徴と言えるのが、自社で企画・生産・販売まですべてを管理する独自のビジネスモデルだろう。このビジネスモデルにより、低価格で日本製の腕時計を実現。日本製ムーヴメントを搭載し、組み立ても日本で行いながら、早くも100カ国以上の国々でグローバル展開しているというから、その注目度の高さがうかがえる。

 

◎KUOE(クオ)のおすすめモデル

ROYAL SMITH(ロイヤルスミス)90-008

■ともにSS(34mm径)。日常生活防水。自動巻き(Cal.9039)。8万5900円

【画像】ロイヤルスミスの詳細を見る

同ブランドのアイコンコレクション“オールドスミス”を進化させ、時計製造に関するブランドの叡智を結集させた新たなフラッグシップモデル。アンティークウオッチのデザインやディテールを多く取り込み、細部まで徹底的に作り込んだ同ブランドのプレミアムラインの一作は、価格以上の完成度を誇る。

イギリスのウオッチメーカーであるスミス社のアンティークウオッチから着想を得たという1940年ごろに流行したクッションケースと、34mmという小振りなサイズ感。文字盤表面には立体感のある凹凸加工が施されており、インデックスには古典的なブレゲ数字が1つ1つ人の手で張り付けられている。盤面のガラスはドーム型になっており、クラシックな雰囲気をより一層引き立てるデザインが魅力的だ。

 

【問い合わせ先】
クオ グローバル
info@kuoe-jp.com
※メールにて問い合わせに対応

【公式サイト】
https://www.kuoe-jp.com


【注目の国産新鋭マイクロブランド②】
Fukushima Watch Co.(フクシマウォッチカンパニー)

福島県の太平洋側に位置し、山と海に囲まれた自然豊かな南相馬市小高(おだか)区で2022年に誕生。福島を日本のジュネーブ(=腕時計産業が盛んな町)にすることを目指し設立された注目の新鋭時計メーカーだ。

同社の代表コレクション“オダカ”のモデル名は、2011年の東日本大震災による原発事故で帰宅困難区域となり、16年に避難解除された福島県南相馬市の小高区に由来する。小高区は小高城、村上城の二つの城を構えていたかつての城下町であり、機織や木工などの伝統を受け継ぐ職人の街として歴史を刻んできた。その美しい自然と手工業の伝統が息づく文化風土からインスパイアされた意匠が採用されており、豊かな色彩表現が特徴的だ。

 

◎Fukushima Watch Co.(フクシマウォッチカンパニー)のおすすめモデル

オダカ/チリペッパーレッド

■Ref. F001.01.05。SS(36mm径)。5気圧防水。自動巻き(MIYOTA Cal.82S5)。6万6000円

【画像】5色のバリエーションを見る

“オダカ”は五つのバリエーションを展開しているが、ブルーベリー、海苔(のり)、ブロッコリー、栗の木、そして震災後に新たな特産品となった唐辛子と、いずれも南相馬市の農産物をモチーフとした色彩を文字盤とベルトに採用。メリハリを利かせた色使いにより、古典的な時計本体のデザインに、個性とモダンなアクセントを加えている。

ここで取り上げているのは南相馬市小高区の賑わいを取り戻すため、震災後に地域住民の組合で協力しながら育てるようになった新たな特産品、唐辛子をモチーフにしたモデル。木成りで真っ赤に完熟した唐辛子を思わせる鮮烈な色合いが、クラシックな時計のデザインにアクセントを加えている。

 

【問い合わせ先】
Fukushima Watch Company(フクシマウォッチカンパニー)
TEL.050-1334-1853

【公式サイト】
https://fukushima-watch.com


【注目の国産新鋭マイクロブランド③】
JIOS(ジオス)

本物の日本製品の良さ、品質の高さを世界へ届けたいという想いを込めて、2022年に琵琶湖の眺望を望む滋賀県大津市石山で創設された国産時計ブランド(ブランド名は“Japan,Ishiyama Otsu Shiga”の略)。

ファーストコレクションである“SEIRAN(セイラン)”は、地域ブランディングの一環として滋賀県大津市の“晴嵐(せいらん)”から名付けられた。紫式部が源氏物語の着想を得たといわれる石山寺をはじめ、歴史的建造物的と伝統を残す“晴嵐(せいらん)”の文化風土からインスパイアされたデザインが特徴。クラシックな時計を現代風にアレンジした万能ドレスウオッチとしてデザインされている。

 

◎JIOS(ジオス)のおすすめモデル

JIOS 001 SEIRAN(セイラン)

■SS(38mm径)。10気圧防水。自動巻き(MIYOTA Cal.8215)。2万6400円

【画像】SEIRANのバリエーションを見る

文字盤はクラシック感のあるギョーシエ装飾を施したデザインで、ローマ数字と立体感のあるくさび形インデックスを組み合わせて配置。インデックスはいずれも古典的なモチーフなのだが、立体的な造形に仕上げることで、現代のファッションにも合わせやすく、幅広い年齢層が着けられるデザインに仕上げられている。

また、ワンタッチイージーレバーで簡単に付け換えを楽しめる本革製のベルトも魅力。ファッションやシーンを選ばない万能タイプのクロコ型押しベルトが4色、少しカジュアル目の演出にぴったりなスムースレザーベルトが4色、ラグジュアリーで高級感のあるオイルレザーが2色と豊富なバリエーションが取り揃えられている。

 

【問い合わせ先】
VALORE
TEL. 077-526-5170
info@jios-jp.com
※問い合わせはメールにて対応

【公式サイト】
https://www.jios-jp.com/


文◎Watch LIFE NEWS編集部

 

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