編集部セレクション 話題のトピックス

【オリエントスターほか、10万円台で厳選】今夏に狙いたい“復刻系”ダイバーズモデル3選

 デイリーでガンガン使える実用時計の代表格であるダイバー系の腕時計。今回は、過去に人気を博したアイコンモデルをベースに製作された復刻系ダイバーズモデルをクローズアップしていく。

アンティーク風だけど、デイリーでガンガン使える

 ここ数年、高級時計界でにわかに注目されているのが復刻系の腕時計だ。歴史のあるブランドは過去に製造したモデルのアーカイブを豊富に持っており、それぞれ、時代のアイコンとなった個性的なモデルを輩出していることが多い。

 復刻系モデルの魅力はいくつもあるが、まず注目したいのが“ストーリー性”だ。そうした往年の名作は歴史的なバックグラウンドを備えていることが特徴のひとつであり、完全な新作時計にはない付加価値を生み出している。また、往年の名作からデザインを継承している点も見逃せないポイント。現行の時計とは異なるヴィンテージ感のある意匠がマニアックな時計好きからも支持を集める復刻系ならではの魅力となっているのだ。

 こうした復刻系モデルのトレンドは、高級ブランドだけでなく、手頃な価格帯のブランドにも波及しており、目が肥えた時計ファンでも納得いくモデルが10万円台と、少し頑張れば手が届く価格帯でも数多くリリースされている。今回は、そんな10万円台の復刻系モデルのなかから、オススメのダイバーズモデルを紹介していく。


》編集部のおすすめモデル-其の1
Orient Star(オリエントスター)
ダイバー 1964 2ndエディション

 1964 年に発売されたオリエント最初期のダイバー、カレンダーオートオリエントのデザイン要素を継承しつつ、現代のISO 6425規格に準拠するスペックを確保した新コレクション。オーセンティックなデザインに仕上げつつ、200m潜水用防水、50時間パワーリザーブを備える自社のCal.F6N47など、現代のニーズに即した実用性の高いスペックを確保している。オリジナルへオマージュを捧げながらも現代的なスペックへとアップデートされている本モデルは、まさに現代を代表する復刻モデルのひとつと言って差し支えないだろう。

 また、これだけの性能を有しながらも、15万円台という手の出しやすい価格を実現しているのも非常に魅力的なポイントだ。グリーンのグラデーション文字盤を採用したモデルは、岩手県下閉伊郡岩泉町にある鍾乳洞で、日本3大鍾乳洞のひとつに数えられている“龍泉洞”の地底湖からインスピレーションを受けて生まれたものである。

■Ref.RK-AU0602E。SS(41mm径)。200m空気潜水用防水。自動巻き(Cal.F6N47)。15万4000円

【問い合わせ先】
オリエントお客様相談
TEL.042-847-3380
公式サイト
https://www.orient-watch.jp


》編集部のおすすめモデル-其の2
YEMA(イエマ)
ミーングラフ スーマラン

 アニメ『ルパン三世』のテレビシリーズ第1弾でルパン三世が着用していたことでも知られる“ミーングラフ”をベースに開発された新コレクション、“スーマラン(フランス語で潜水艦の意味)”。1960年代の名作ミーングラフからインスパイアされたモデルなのだが、過去のモデルを再現したいわゆる復刻モデルとはコンセプトが少々異なる。立体的なオーバルケース、埋め込み式で設置された両方向回転ベゼル、交互に配置された外周の目盛り、縦縞のラインなど、ミーングラフ独特のアイコニックなデザインを継承しつつ、現代の技術を取り入れて新たに開発された架空のヘリテージモデルと言えるコレクションだ。

 逆回転防止ベゼルを装備していない点やインデックスの小さめの夜光塗料など、厳密な意味ではダイバーズウオッチの仕様には当てはまらないのだが、“スーマラン(フランス語で“潜水艦”の意味)というモデル名のとおり、ダイバーズウオッチに匹敵する30気圧防水を備え、デイリーユースの時計としては、かなり魅力的なモデルと言えるだろう。インハウスムーヴメントの第2世代機に当たるCal.YEMA2000を搭載。精度は4つのポジションで調整しており日差+/- 10秒、パワーリザーブは42時間を備えている。

■SS(39mm系)。30気圧防水。自動巻き(Cal.YEMA2000)。13万8600円(ラバーベルト仕様は15万8400円)

【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL.03-5875-8810
販売サイト:タイムギアオンラインショップ
https://timegear-onlineshop.com/?pid=169074535


》編集部のおすすめモデル-其の3
ALSTA(アルスタ)
ノートスカフ ラバーベルト

 1946年にニューヨークで設立されたALSTA(アルスタ)は、60年代と70年代を通じて精度と堅牢性を兼ね備えたメンズウオッチを生産していた知る人ぞ知る時計メーカー。75年に公開された映画「ジョーズ」で、登場人物の海洋学者マット・フーパー役(リチャード・ドレイファス氏)がアルスタのダイバーズウオッチ “ノートスカフ”を着用していたことから、 “ジョーズウォッチ”の通称でも知られている。

 1960年代~70年代に流行し、オメガのシーマスター1000をはじめとして、様々なダイバーズウオッチに採用されたオーバル(卵形)ケースを再現。サイズは38mmで、フロント部分は傾斜を付けた立体的なフォルムに仕上げられており、表面には同心円状のサテン仕上げが施されている。堅牢性を考慮した厚手の逆回転防止ベゼルもデザインにアクセントを加えている。

■SS(38m×43サイズ)。300m防水。自動巻き(Cal. Seiko NH35A)。11万5500円

【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL.03-5875-8810
販売サイト:タイムギアオンラインショップ
https://timegear-onlineshop.com/?mode=cate&cbid=2639926&csid=0


 

文◎船平卓馬(編集部)

-編集部セレクション, 話題のトピックス
-, , , , , , ,