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【5万円以下のクロノグラフ】1940年代のパイロットクロノを再現した“ヴァンダム”に注目

 手の届く価格とデザイン性にこだわり、30年以上にわたってトレンドを牽引してきたニューヨーク発のファッションウオッチブランド、マディソン・ニューヨーク。2019年に大幅なモデルチェンジを実施して以降、トリプルカレンダームーンフェイズを搭載した“チャールトン”、スクエアケースが目を引く“リヴィントン”など、積極的に新モデルをリリースし、注目を集めている。

 そんな同社がこれまでのコレクションと異なるモチーフに選んだのがミリタリー仕様のクラシックなクロノグラフ。

 “ヴァンダム”と名付けられたこのコレクションでは、1940年代にドイツ軍でパイロットに支給されていたフリーガークロノグラフをモチーフにしており、文字盤、ケースを含めてクラシックな意匠を取り入れつつ、現代的なアレンジをプラス。クラシックスタイルのミリタリークロノを魅力的にカジュアルダウンしているのだ。

 スタンダードなシルバーケース、オーセンティックなゴールドケースに加え、モダンでクールな雰囲気を楽しめるブラックケースと、3種類のケースデザインを採用。基本デザインは同じだが、文字盤、ストラップ、ケースのコンビネーションによって、異なる魅力を備えた八つのモデルがラインナップされている。

 いずれも2万円台とコストパフォーマンス抜群。手頃ながら価格以上の上質感を備えており、大人のオフスタイルにもマッチするモデルと言えるだろう。


【編集部の注目モデル】
マディソン・ニューヨーク(MADISON NEW YORK)
ヴァンダム
 1950年代~60年代のパイロットウオッチをモチーフにしたツーカウンタークロノグラフをベースにしつつ、文字盤やストラップのカラーリングで現代的なファッション性をプラスした最新コレクション。コインエッジベゼル、コブラ針、オニオンリューズなど、時計好きの琴線に触れるディテールの作り込みにより、価格以上の質感を実現している。このモデルは、トレンドカラーとして存在感を増している“グリーン”をストラップと文字盤に採用。深みのあるグリーンのストラップと文字盤が、クラシックなデザインにトレンド感と程よいアクセントを加えている。

■Ref.MA011009-5。SS(45mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal.6S21)。2万5300円


【“ヴァンダム”のディテールをチェック】


 45mmの重厚なケースが存在感を主張する。メンズウオッチとしても大きめのサイズ感だがラグをカーブさせることで手首のホールド感を高めており、装着感も良好だ。


 リューズと反対側のケースサイドにはブランドロゴを刻印したプレートを設置。レリーフ加工でロゴを立体的に仕上げているため存在感抜群だ。


 表面に細かい凹凸を備えた砂目調の文字盤が高級感を醸す。夜光塗料を塗布したアプライド仕様のインデックス、同じく夜光を塗布したコブラ針がクラシックな雰囲気と見やすさを両立している。


 ベルトには厚みのあるオイルレザーを採用。時間をかけて植物性タンニンでなめした革に、丁寧にオイルを染み込ませることで美しいツヤが生まれる。使い続けることで柔らかく手首になじみ、ツヤ感が増していくのも大きな魅力だ。

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