日本未上陸ブランド 話題のトピックス

【1960年代の伝説的ダイバーズ 時計を復刻】復活を果たした“Triton(トリトン)”の復刻系ダイバーズウオッチに注目

 Triton(トリトン)は1960年代から続くフランスの時計ブランドで、元フランス空軍大佐で時計愛好家のジャン・ルネ・パルマンティエが62年にスピロテクニーク社のために最初の“トリトン・ウォッチ”をデザインしたとされている。


 パルマンティエは、この時計の象徴であるリューズ・プロテクションの特許を登録、時計の保護だけでなく、潜水時の致命的な事故を防ぐことにも貢献した。


 フランス製造されたオリジナルの“トリトン”は37mmケースにETA社製の自動巻きムーヴメントを搭載したもので、正式発売された1963年から70年代半ばまで、スピロテクニークのダイビングショップだけで販売されていた。

 プロのダイバーや軍人のために設計された当時としては特殊な防水時計であり、海洋学者のジャック・クストーのチームやフランス軍、アメリカ軍のエリート・ダイバーへ納入されていたそうだ。


 その後、ほかのスイスの機械式時計ブランドと同じく、70年代後半のクォーツショックの影響からトリトロン・ウォッチは姿を消したが、数十年の時を経て、フランス・パリを拠点とする2人のヴィンテージウオッチコレクターによって、復活を果たすこととなった。


 トリトンを復活させたフランス人のフィリップ・フリードマンとジャン・セバスチャン・コステは、60年代〜70年代のダイバーズウオッチを収集する時計コレクターであり、特段にトリトンの“スピロテクニック”を溺愛していた。トリトンを再び世に送り出すにあたり、この時計のオリジナルデザインのDNAに妥協しない製作を行ったそうだ。

 多くの人にアピールする汎用的な製品を作るのではなく、小規模製造で品質と手の届く価格を維持しつつ、オリジナルの佇まいを継承した“トリトン”を再出発させることを選択しており、スイスの熟練した職人により手作業で組み立てられている。

 今回はトリトン・スピロティークのDNAを継承したトリトン・サブフォティークのウォッチコレクションを紹介する。時計の名前は変われども、デザインは60年代のオリジナルを継承している。


【編集部の注目モデル】
Triton(トリトン)
トリトン・サブフォティーク


 トリトン・サブフォティークは、クラシックコレクションとスポーツコレクションに分類されており、両コレクションとも基本的な仕様は同じで、異なるのはダイアル色とストラップとなる。


 クラシック・コレクションはサンレイ・ブルー、サンレイ・ブラック、サンレイ・グレーの3色の文字盤展開となっており、カスタム・デザインのブラッシュドされたスチールブレスレットが付属している。販売価格は5750ドル(約80万円)。


 スポーツ・コレクションはブラックとブルーの2色の文字盤展開で、ブラックのラバーライニングにステッチを施したシンセティックラバーベルトが付属している。販売価格は5590ドル(約78万円)。

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