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【ユンハンスCEOインタビュー】実は1世紀近くの繋がりがある“ユンハンスとスポーツ計時”

 2022年12月、ドイツの名門であるユンハンスのCEOが、新作スポーツクロノを引っ提げて来日を果たした。そこで語ったのは、同社にとっての“マイルストーン”のひとつとして挙げるスポーツ計時との深い繋がりである。


ユンハンスCEO/マティアス・ストッツ氏

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 今日のユンハンスに“スポーツウオッチ”のイメージをもつ人はあまり多くないだろう。しかし実は、同社はスポーツ競技と1世紀近く前から繋がりをもつ。古くは1925年に計時用のストップウオッチを開発しており、60年代にはクォーツ技術の開発によって、さらなる高精度計測を実現。その後、様々な種類のスポーツでこの技術を活用し、スポーツ計測の分野で新基準を打ち立ててきた。

「スポーツ計時はユンハンス社の歴史においてマイルストーンのひとつです。1972年にドイツ・ミュンヘンで行われたオリンピックでは公式タイムキーパーを務め、当時の最新技術を導入し、世界初となる電子式スターティングブロックシステムを発明しています。これがスポーツ計時の世界に革命を起こしました。この計時技術が世界から高く評価され、80年代までユンハンスは様々なスポーツの国際大会で計時を担当していました」(マティアス・ストッツCEO)

ユンハンスが1972年のミュンヘン大会で採用した世界初となる電子式スターティングブロック。これにより正確で公正な計時が可能となった

 スポーツ計時における黄金時代とも言える当時、ユンハンスではスポーツウオッチも展開されていた。そのなかでもひと際異彩を放ったのが、72年のミュンヘン大会に合わせて誕生した、“ユンハンス オリンピック”である。人目を引く特徴的な楕円フォルムと配色が与えられ、新時代の到来を感じさせる仕上がりとなった同作は、当時大好評を博し、歴史的なタイムピースのひとつとしていまも根強い人気を誇る。

 そして2022年、そのオリジナルモデル誕生50周年を記念し、復刻版が製作された。

1972 コンペティション
ユンハンスが公式タイムキーパーを務めた1972年のミュンヘンオリンピックの開催に合わせて製作されたクロノグラフモデルの復刻版。オリジナルの意匠を忠実に受け継ぎつつ、ケースの軽量化や裏ブタの形状を刷新するなどして、より優れた装着感が追求された。
■Ref.27/4203.00。SS(41×45.5mmサイズ)。10気圧防水。自動巻き(Cal.J880.5)。世界限定1972本。44万2200円

「70年代レトロな当時のデザイン表現は忠実に踏襲しつつも、両面反射防止コーティング付きサファイアクリスタルやネジ込み式リューズ、10気圧防水など、現代のスポーツウオッチにふさわしいスペックにアップデートしています。またこだわりのポイントはほかにもあり、人間工学に基づいてデザインされた流線形のケースバックを採用し、快適な装着感を追求しました」

 ドイツの名門ユンハンスの歴史とスポーツ計時への情熱がこの復刻版に詰まっているのだ。

Profile:1969年、ドイツ・フライブルク生まれ。時計職人の家系に生まれ、自身も時計製造・修理士としてキャリアをスタート。90年代にはトゥールビヨンなども手掛けた。その後、2007年にユンハンス代表取締役に就任し、現在に到る

 

【問い合わせ先】ユーロパッション TEL.03-5295-0411
公式サイト:http://www.europassion.co.jp/junghans/

 

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文◎堀内大輔(編集部)/写真(人物)◎加藤峰暁

 

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